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2023.09.01

Shopifyで代引き決済を設定する方法とは?メリットや注意点も

目次

Shopifyでストア運営をされている方の中には、代引きのメリットがよくわからない方や、設定方法が難しく感じ導入していないという方もいるでしょう。

Shopifyを運営していく中で、代引きを導入すれば、現金払いのニーズにも対応できたり、ユーザーに安心感を与えたりすることも可能です。代引き導入により、新たな顧客を取り込める可能性もあります。

本記事では、Shopifyで代引きを導入するメリットや、設定方法、代引き導入後の注意点とその対策方法について、詳しく解説しています。

代引きにかかる運営者の作業コストを大幅に削減できる便利なShopifyアプリについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

代引き(代金引換)を導入するメリットとは?

Shopifyで代引き設定ができることは知っているが、そもそも代引きのメリットは何なのかがよくわかっていない、という方もいるでしょう。

そこでここでは、代引きのメリットを簡単に紹介します。

クレジットカードを持っていないユーザーもターゲットにできる

決済方法に代引きの選択肢を追加することで、クレジットカードを持っていないユーザーを含めた幅広い層をターゲットにできます。

例えば、あるユーザーがECサイトで欲しい商品を見つけたが、クレジットカードを持っていないために購入を諦めるケースも少なくありません。

しかし、代引きの選択肢が用意されていれば、そのユーザーは商品を注文し、商品が届いた際に代金の支払いができます。

これにより、本来であれば離脱していたユーザーが購入に至る可能性を高められるでしょう。

商品が届かない不安感を払拭できる

代引き決済が使えることで、商品が届かないという不安感を払拭でき、ユーザーは安心感を持って買い物を楽しめます。

この安心感は、商品の品質や配送に対する不安を軽減させることができ、ユーザーが購買意欲を高める要因にもなります。

ユーザーは商品を確認した上で代金を支払うことができるため、ストアに対する信頼感が高まり、良好な関係の構築が可能です。

発注後すぐに発送できる

ユーザーが代引き決済で注文を確定した場合、ストア運営者はユーザーからの支払を待つことなく、すぐに発送手続きを始めることができます。

迅速に発送手続きを開始できれば、ユーザーの手元に商品が届くのも早くなり、顧客満足度の向上に繋がります。

また、スムーズな商品発送に対しユーザーが好印象を抱くことで、良い口コミや、リピーターの獲得も期待できるでしょう。

幅広いニーズに対応できる

決済方法に代引きの選択肢を追加すれば、ストア運営者はユーザーの幅広いニーズに柔軟に対応できるストアを構築できます。

上述のクレジットカードを持っていないユーザーだけでなく、オンライン決済に不安を感じる年配のユーザーや、急ぎで商品を必要としているユーザー、プライバシーを重視したいユーザーなども存在します。

さまざまなユーザーの幅広いニーズに対し柔軟に対応できることで、ストアの評価も上がり、多くのユーザーからの利用が期待できるでしょう。

Shopifyでの代引き設定方法

Shopifyでの代引き設定は簡単です。下記の内容を参考にすれば、正しい設定が可能です。

手順1:手動の決済方法で代引き(代金引換)を選択する

まずはShopifyにログインし、管理画面右下の「設定」をクリックします。

左側のバーメニューより「決済」を選択し、画面を下へスクロールすると「手動の決済方法」の欄が表示されているので、「手動の決済方法を追加」を選択します。

決済方法が表示されるので、「代金引換」をクリックします。

手順2:詳細・お支払いの手順を記入する

「代金引換を設定する」という画面が表示されるので、ユーザーが決済方法を選択する際に表示される詳細と、代引き決済を選択し注文後に表示される文言を入力します。

「詳細」は、決済画面に表示される内容であるため、ユーザーに代引きの手数料が発生する旨などを記載すると良いでしょう。

入力が完了したら、画面右下にある「代金引換を有効化する」をクリックします。

先ほどの決済画面に戻るため、「手動の決済方法」欄に、代引きを意味する「Cash on Delivery (COD)」が表示されていることを確認しましょう。

手順3:代引き(代金引換)設定が適用されていることを確認する

設定が完了したら、代引き設定が適用されているかを確認します。

設定→チェックアウトを選択し、「チェックアウトをカスタマイズ」をクリックします。

メールアドレス、配送先住所を入力し、「配送方法の選択へ進む」をクリックします。

配送方法を選択し、「お支払いへ進む」をクリックします。

支払い欄に、代金引換の表示と、詳細内容が表示されていれば、設定は正しくおこなわれています。

上記の手順に沿って操作をおこなうことで、Shopifyの代引き設定が完了します。

運送会社によって代引き手数料に差異がある

代引き利用時に発生する手数料は、運送会社によって異なるため注意が必要です。自身のストアで選択している運送会社の手数料を確認し、ユーザーに知らせるようにしましょう。

下記の情報は、2023年8月現在の主な運送会社の代引き手数料情報です。詳細な情報は、各企業のホームページをご確認ください。

ヤマト運輸

代金引換代引き手数料
~9,999円330円(税込)
~29,999円440円(税込)
~99,999円660円(税込)
~300,000円1,100円(税込)

ヤマト運輸の1回の支払における代金引換額の上限は30万円です。

佐川急便

代金引換代引き手数料
~10,000円330円(税込)
~30,000円440円(税込)
~100,000円660円(税込)
~300,000円1,100円(税込)
~500,000円2,200円(税込)
~600,000円6,600円(税込)
60万円超は10万円増すごとに1,100円(税込)を加算

佐川急便の1回の支払における代金引換額の上限は500万円です。

また、代引金額が50万円を超える場合、代引手数料+50,000円(税込み55,000円)の配達手数料が別途発生します。

日本郵便 ゆうパック

代金引換代引き手数料
~30,000円330円(税込)
~100,000円550円(税込)
~200,000円880円(税込)
~300,000円990円(税込)
~500,000円(セキュリティサービスの利用が必要)1,430円(税込)

代金引換の郵送方法は、ゆうパックのみとなります。日本郵便の1回の支払における代金引換額の上限は30万円です。

セキュリティサービス(プラス380円)を利用すれば、上限額は50万円となります。

代引き導入時に注意すべきポイント

Shopifyで代引き決済を利用する際に、注意すべきポイントがあります。

不要なトラブルを避けるためにも、代引き決済を利用する場合は必ず注意点を確認し、理解しておくことが重要です。

代引きで発送できるのは国内のみ

Shopifyの代引き決済機能は、国内の取引にのみ適用されます。日本国内で配達を完結させられるケースでは問題ありませんが、日本国外からの発送や、海外の倉庫などから日本へ商品を発送する場合、代引きを利用できません。

ただし、海外から輸入した商品をストア運営者が日本で一度受け取り、改めてその商品を日本国内に発送することは可能です。

代引き決済の場合別途手数料が発生する

代引き決済では、商品の代金とは別に、ユーザーが支払う必要のある手数料が発生します。この手数料は、代引き手続きを実際に行う運送会社に支払われるものであり、ストア運営者が設定する送料とは別物です。

手数料の金額は運送会社によって異なるため、ストア運営者は正確な情報をユーザーに提供する必要があります。ECサイトで買い物をするユーザーにとって、商品代金以外にかかる送料や手数料の情報は購買意欲の左右に繋がるため、非常に重要です。

ストア運営者は、送料以外にも代引き手数料がいくらかかるかを明確に提示しておけば、ユーザーからの信頼感を得られるでしょう。

一方、ユーザーが事前に把握していなかった費用が支払時に発生する場合、クレームにつながる恐れもあるため注意が必要です。

決済画面に代引き手数料を含んだ金額が表示されない

Shopifyで代引き決済を選択した場合、決済画面には代引き手数料を含んだ金額が表示されません。そのため代引きを利用したユーザーは、支払画面で見た金額と実際に支払を求められる金額が異なるため、事前にその旨を通知しておく必要があります。

代引き手数料が発生することをユーザーが把握していなかった場合、ユーザーはストアに対し不満や不信感を抱く可能性が高まります。

代引き手数料をユーザーに知らせる方法

代引き手数料の発生を知らないユーザーに対し、ストアへの不信感を抱かせないためにも、代引き手数料が発生することを事前に伝えることが必要です。

ここでは、代引き手数料をユーザーに知らせる方法を紹介します。

方法1:代引き手数料を商品として登録する

Shopifyでは、商品として代引き手数料を登録することが可能です。

代引き手数料の商品設定をおこない、ユーザーからの注文完了後に個別で「代引き手数料」を商品として追加すれば、納品書や発送完了メールに代引き手数料を記載でき、ユーザーの混乱を防げます。

代引き手数料を商品として設定するには、管理画面から「注文管理」を選択し、右上に表示されている「注文を作成する」をクリックします。

遷移先の画面で「カスタム商品を追加」をクリックします。

アイテム名と価格、数量などを入力し、「アイテムを追加」を選択します。

ただし、注文が完了した時点のメールには代引き手数料商品の記載はされないため、注文後に代引き手数料商品を追加する旨を、ストア内でわかりやすく知らせておく必要があります。

方法2:代引き手数料が発生するな旨をさまざまな箇所に明記する

代引き決済で最もトラブルが起きやすいのが、手数料に関することです。特に、代引き決済を初めて利用するユーザーは手数料が発生することを知らないことも多く、クレームにつながることも少なくありません。

ストアの評価を下げないためにも、代引き決済を利用する場合は、手数料が発生することや決済画面には手数料を含む合計金額が表示されないことを、さまざまな場所に記載しておきましょう。

Shopifyで代引き設定をする際に、「詳細」と「支払の手順」を入力できます。「詳細」に書かれた内容は注文画面の支払い方法選択のページに表示され、「支払の手順」の内容は注文確定後のページで表示されます。

ユーザーの目に留まりやすいよう、両方に注意書きをしておくのがおすすめです。

方法3:注文後に代引き手数料を含めた合計金額をメールで送る

注文完了後に、代引き手数料を含めた合計金額を別途メールで通知するのも有効です。

最初に送付される注文完了メールに、代引き手数料が追加された合計金額を知らせるメールが後から届くことを記載しておけば、ユーザーも安心してメールを開封できます。

しかし、代引き手数料を含めた合計金額を知らせるメールは手動で送る必要があるため、ストア運営者側に追加の手間がかかることを理解しておく必要があります。

方法4:Shopifyアプリ「配送料カスタム.amp」を導入する

配送料カスタム.amp」を活用すれば、代引き手数料を含めた送料の合計金額を決済画面に表示させることが可能です。この機能により、さまざまな箇所で代引き手数料が発生する旨を書く手間や、個別で合計金額を知らせるメールを送る必要がなくなり、ストア運営者の手間を削減できます。

また、決済画面に手数料を含めた合計金額が表示されれば、購入したユーザーも支払う金額を正確に把握でき、クレームやトラブルを回避できるでしょう。

さらに、「配送料カスタム.amp」では代引き手数料を含めた合計金額を決済画面に表示できるだけでなく、郵便番号単位や発送方法ごとなどさまざまな条件での配送料設定が可能です。

アプリのインストール方法や、詳細な使い方については、こちらをご参照ください。

まとめ:代引きのメリットを理解し顧客満足度の向上へ

代引き決済を導入すれば、ユーザーの幅広いニーズに対応でき、顧客満足度を向上に繋がります。

一方で、Shopifyのデフォルト機能では代引き手数料を含めた合計金額が決済画面に表示されないため、トラブルを避けるためのさまざまな対策をおこなう必要があります。

しかし、「配送料カスタム.amp」を使用すれば決済画面に手数料を含めた合計金額を表示させられるため、スムーズな代引き決済を実現できるでしょう。

代引き決済の導入を検討している方は、配送の便利な機能が多数搭載された配送料カスタム.ampの利用がおすすめです。

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