2026.10.30Shopify 全般
Shopifyで無形商材の「体験」を販売するには?アプリを活用した方法を徹底解説
イベントやセミナー、ワークショップなどの「体験」をShopifyで販売する方法を解説。販売前の準備から商品登録、予約・チケット管理アプリの導入、公開前の動作確認、運用のポイントまで順番に紹介します。
イベントやセミナー、ワークショップなどの「体験」をShopifyで販売したいと考えている方は多いはずです。
申し込みフォームと銀行振込を組み合わせたり、参加者を表計算ソフトで管理したりする方法もありますが、開催回数や参加者が増えると、入金確認や案内メール、当日の受付に手間がかかりがちではないでしょうか。
Shopifyは衣類や雑貨といった物理的な商品だけでなく、イベントの参加券やレッスンなど、配送を伴わない無形商材の販売にも活用できます。すでにShopifyで商品を販売しているストア担当者の方であれば、同じストアを体験型サービスの販売窓口として使うことも可能です。
ただし「体験を商品として登録すること」と「日時の予約やチケットの利用状況まで管理すること」は別の話です。販売するサービスによっては、専用アプリを組み合わせた仕組みづくりが必要になります。
本記事ではShopifyで販売できる無形商材である「体験」の例から販売前の準備、商品登録、予約・チケット管理アプリを使った運用、公開前の確認までを順番に解説します。これから初めて体験販売に取り組む方も、自社に必要な準備を一つずつ整理してみましょう。
Shopifyでは物販だけでなく、イベントやセミナーなどの「体験販売」にも対応できる
ここでは、Shopifyで具体的にどのような無形商材を販売できるのかを確認していきましょう。
Shopifyで販売できる無形商材とは?
無形商材とは手元に届く物品そのものではなく、サービスや利用する権利などを提供する商品です。例えば講座への参加、施設の入場、特定の日に開催されるイベントの観覧などが該当します。
Shopifyでは、こうしたサービスの内容や価格を商品として登録し、オンラインで注文と決済を受け付けられます。
- 配送が不要な商品:物理的な商品のように発送を前提としない設定が可能
- すでにオンラインストアがある場合:物販商品と体験商品を同じストアに並べられる
一方で日時の選択、参加枠の管理、購入後の電子チケット発行、当日の使用確認といった機能は、商品登録だけで自動的にそろうわけではありません。「何を販売するか」だけでなく「購入後にどのようなサービスを提供するか」まで考えることが重要です。
Shopifyで販売できる体験型サービスの具体例

Shopifyで販売できる体験型サービスは、例えば企業が開催する有料セミナーであれば参加券をShopifyの商品として販売し、決済後に会場や参加方法を案内する流れが考えられます。オンライン講座であれば、受講権を販売したうえで視聴方法や参加URLを別途案内する形です。
料理教室や陶芸などのワークショップでは、開催日・時間帯・定員をあらかじめ決め、参加希望者に申し込んでもらう運用が向いています。展示会や音楽イベント、期間限定の催事なら、購入者が当日提示する電子チケットを用意すると、受付の確認作業を整理しやすくなります。
さらに、博物館や水族館といった施設では、単発の入場券だけでなく、回数券や年間パスポートを販売するケースもあります。ただし、日時指定・回数制限・本人確認など、必要な仕組みはサービスごとに異なります。
まずは、自社が販売したいものを「参加権」「日時を指定する予約」「一定期間の利用権」などに分けてみると、必要な機能を判断しやすくなるでしょう。
Shopifyで体験を販売するメリット
Shopifyで無形商材を販売するにあたっての主なメリットの一つは、体験の紹介から申し込み、決済までの導線をオンラインストアにまとめられることです。事業者は商品ページで内容・参加条件・料金を説明でき、購入者も通常のECサイトに近い流れで申し込めます。
また、物販も行う事業者なら、商品と体験を同じブランドのストア内で案内できます。例えば、調理器具を販売する店舗が料理教室を開催したり、工芸品を扱うブランドが制作ワークショップを企画したりする場合です。体験をきっかけにブランドを知ってもらい、関連商品の販売につなげる余地も生まれます。
さらに、Shopifyのアプリを活用すれば、販売内容に応じて予約受付やチケット管理の仕組みを追加できます。ただし運用のしやすさは導入するアプリと設定内容によって変わるため、最初に業務の流れを整理しておくことが導入後の手戻りを防ぐポイントです。
Shopifyで体験商品を販売するために必要な準備
次に、Shopifyで体験商品を販売するために必要な準備をご紹介します。
販売する体験の内容・料金・開催日時を決める
まず、購入者が申し込む前に知りたい情報をそろえましょう。体験の内容、対象者、所要時間、開催場所またはオンラインでの参加方法、料金、持ち物、注意事項などが基本です。
「初心者向けの90分の陶芸体験」のように体験内容と対象者を具体的に示すと、購入者が参加後のイメージを持ちやすくなります。料金についても材料費などが含まれるか、追加費用が発生するかを明確にしましょう。
開催日時が固定されているのか、複数の日程から選べるのかも重要です。毎月開催するセミナーと、予約可能な時間帯が日によって異なる個別レッスンでは、必要な予約の仕組みが違います。まずは一つの開催日・一つの体験商品から始め、運用を確認してから種類を増やす方法もあります。
予約人数や定員などの販売条件を整理する
定員のある体験では、販売可能な人数を先に決めておきます。例えば、1回10名のワークショップなら、同じ開催枠に11名以上が申し込めない仕組みが必要です。複数人分を一度に購入できるようにする場合は、購入数量と参加人数をどのように扱うかも確認します。
家族向けイベントでは大人・子どもで料金が異なることもあります。午前と午後で参加枠を分けたり、参加者ごとにチケットが必要だったりすることもあるでしょう。こうした条件を商品やバリエーション、アプリのどの設定で管理するか、販売開始前に決めておきます。
定員をShopifyの在庫数で表現できるケースもありますが、複数日時を一つの商品で扱う場合や、予約変更に応じて枠を戻す必要がある場合は、在庫だけでの管理が適切とは限りません。日時・枠ごとの管理に対応する手段を検討しましょう。
申し込みから参加当日までの流れを設計する
購入ボタンを押してもらった後の流れも、体験販売の大切な一部です。注文完了後に何を案内するのか、購入者が予約内容をどこで確認するのか、当日の受付担当者が何を照合するのかを一続きで考えます。
例えば、対面イベントなら「商品ページで内容を確認→希望枠を選択→決済→参加案内・チケットを確認→当日チケットを提示→受付で利用状況を記録」という流れが考えられます。オンラインセミナーなら、受付の代わりに参加URLの送付や本人確認が必要になる場合があります。
また、キャンセル期限、返金条件、主催者都合の中止時の対応も事前に明示しましょう。購入者の不安を減らすだけでなく、問い合わせが発生した際の判断基準にもなります。個人情報は必要な範囲で取得し、取り扱い方法も確認しておきましょう。
Shopifyで体験商品を販売する方法の4ステップ
準備ができたら、実際にストアで販売するための設定を進めましょう。ここでは、イベントやワークショップの参加券を販売するケースを想定して、基本的な流れを紹介します。
※Shopify管理画面の表示やアプリの設定項目は更新される場合があるため、実作業では利用中の画面も確認してください。
STEP1|Shopifyに体験商品を登録する
Shopify管理画面の商品管理から新しい商品を作成し、体験の名前、説明文、画像、価格などを入力します。商品名は「初心者向け陶芸ワークショップ|11月開催」のように、内容と開催条件が伝わるものにするとわかりやすいでしょう。
商品説明には開催日時、所要時間、場所、対象年齢、含まれるサービス、当日の持ち物、キャンセル条件などを記載してください。写真があれば、会場や過去の開催風景を掲載することで、購入者が体験を想像しやすくなります。写真に人物が写る場合は、掲載許諾にも配慮しましょう。
物品を発送しない体験商品では、配送を必要としない商品として扱えるよう、該当する設定を確認します。ここを物販商品と同じままにしておくと、不要な配送先入力や送料の表示につながる場合があります。ただし、体験と教材などをセットで配送するなら、その商品の実態に合わせた設定が必要です。
STEP2|予約・チケット管理アプリを導入する
体験商品を登録しただけでは、日時の予約受付や電子チケットの利用管理まで十分に行えないケースがあります。そこで、販売したいサービスに必要な機能を持つShopifyアプリを検討します。
イベントの入場券やレッスンの参加券を扱う場合には、and.dの「チケット&予約管理.amp」も選択肢の一つです。同アプリはShopifyの商品をWebチケットとして販売・管理し、購入者による電子もぎり(使用処理)や利用状況の確認に対応しています。紙チケットを用意せず、スマートフォンを使って受付する運用を検討できます。
一方、アプリによって、日時選択、枠ごとの定員管理、変更・キャンセルへの対応範囲は異なります。導入前に、自社の販売方法に必要な機能があるかを確認しましょう。
アプリの概要や導入手順は、関連記事「チケット予約管理.ampとは|ShopifyでイベントなどのWebチケットを販売・管理するアプリ」でも紹介しているため、併せてご確認ください。
チケット&予約管理.amp
チケット&予約管理.ampとは、イベント・レッスン・施設入場などの際に必要なチケットなどをWebチケットとして発行・管理できるようにし、電子もぎりを実現できるShopifyアプリです。
【主な機能・特徴】
- チケット販売機能|オンラインでのイベントチケットや来店予約チケットを簡単に販売
- 在庫連動管理|チケットの販売数や予約枠をShopifyの在庫と連動して自動管理
- 参加者情報のカスタマイズ取得|来場者の名前や連絡先、特記事項などを予約時に取得
- 年パス機能|年間パスポート・年間有効チケット販売可能
【どのような方に向いているか】
- イベントやセミナーなどの電子オンラインでチケットを販売したい方
- 店舗の来店予約や座席予約をShopifyで一括管理したい方
- チケット在庫や予約状況をリアルタイムで管理したい方
- 物販(グッズ等)と同じサイトでチケットを販売したい方
【価格】(7日間の無料体験あり)
| BASIC |
|---|
| $10/月+チケットの金額にかかわらず、チケット1枚あたり $0.75 の課金 |
Shopify上で、電子チケットを販売・管理を行いたい方は
STEP3|予約・チケットの販売条件を設定する

アプリを導入したら、商品とチケットの紐づけや発行条件など必要な設定を行います。設定すべき内容は、開催日時が一つなのか複数なのか、購入者が何名分を注文できるのか、同じチケットを何回使えるのかによって変わります。
例えば、単発の講演会では「開催日の参加券を1回だけ利用する」という設計が考えられます。複数回通える教室であれば回数券、常設施設であれば期間内に利用できるパスが適しているかもしれません。ただし、回数制限や有効期限の実装方法は、アプリの対応仕様を確認してから決めます。
このとき、参加枠をどこで選択してもらうか、購入後にどの画面・メールでチケットを案内するかを必ず確認します。チケットの使用開始日時を制御できる場合は、開催前に誤って使用処理を行わないための設定も検討するとよいでしょう。
なお、予約可能な日時をカレンダーから選ぶ機能や、定員超過を自動的に防ぐ機能については、利用するアプリの最新仕様と設定方法に沿って検証してください。チケット管理と予約枠管理は、似ていても同じ機能ではありません。
STEP4|購入から当日受付までの動作を確認する
設定が終わったら、すぐに一般公開する前に、購入者と運営者の両方の視点で一連の流れを確認します。テスト注文を行い、購入画面に不要な送料が表示されないか、必要な案内が届くか、チケットが正しく表示されるかを確認しましょう。
さらに、当日利用を想定し、スマートフォンでチケットを開いて使用処理を行い、管理画面側で利用済みの状態が確認できるかを検証します。同じチケットをもう一度提示したときに、受付担当者が使用済みと判断できるかも重要です。
参加人数が複数の場合、購入者と実際の参加者が異なる場合、開催直前に問い合わせが入る場合なども想定しましょう。購入自体は問題なく完了しても、受付の手順が曖昧だと当日の混乱につながります。必要であれば担当者向けの簡単な操作マニュアルも用意しておくと安心です。
体験販売をスムーズに運用するためのポイント
Shopifyストアを経由してスムーズにイベントを運営するためには、下記のポイントに気を付けましょう。
予約の重複や定員超過を防ぐ
日時指定の体験では、「申し込みができたのに参加枠がない」という事態を避けなければなりません。枠ごとに何人まで受け付けるかを決め、オンライン以外の電話・店頭予約もある場合は、定員をどこで一元管理するかを整理しましょう。
特に、同じ体験を複数の販売チャネルで扱う場合は注意が必要です。各チャネルで別々に定員を持つと、合計人数が上限を超えるおそれがあります。どの仕組みが定員の基準となるのか、販売開始前に決めておきましょう。
購入者へのチケット案内をわかりやすくする
購入者が不安を感じやすいのは、決済した後に「当日は何を見せればよいのか」「どこからチケットを確認できるのか」がわからない状態です。注文完了後の画面や案内メールには、チケットの確認方法、集合場所、開始時間、問い合わせ先などを明記しましょう。
電子チケットを利用するなら、スマートフォンで表示しやすいか、通信環境が悪い会場でどう対応するかも考慮する必要があります。会場での本人確認が必要な場合は、その条件を事前に案内してください。
当日の受付・チケット使用状況を管理する
小規模な体験では名簿を使った手作業でも対応できるかもしれません。しかし、参加者が増えたり複数の受付担当者が対応したりする場合は、使用済みかどうかを共通の画面で確認できる仕組みが役立ちます。
「チケット&予約管理.amp」は、Webチケットの使用状況を管理するための機能を備えています。電子もぎりを利用すれば、受付時にチケットが使われたことを記録する運用が可能です。運営方法に合わせて、誰が使用処理を行うのか、誤操作が起きた場合に誰が対応するのかを決めておきましょう。
大型イベントにおける活用イメージは「【事例紹介】Shopifyで実現するチケット販売と入場管理 ー 大型イベントでの活用方法」でも解説しています。
キャンセルや予約変更への対応方法を決めておく
体験販売では、購入後に日程変更やキャンセルの相談が発生することがあります。返金するか、別日程へ振り替えるか、チケットを再発行するかなど、対応方針を明確にしておきましょう。
注意したいのは、Shopify上の返金処理と、予約枠・チケットの状態変更が必ずしも同じ操作ではないことです。返金後も利用可能なチケットが残らないか、予約枠を戻す必要がないかなど、実際の利用環境で確認してください。運用ルールを先に決めておけば、購入者への案内も統一しやすくなります。
Shopifyの体験販売には「チケット&予約管理.amp」の活用がおすすめ
「チケット&予約管理.amp」は、Shopify上で販売するイベント・レッスン・施設入場などの商品を、Webチケットとして管理するためのアプリです。購入者がスマートフォンで電子チケットを表示し、電子もぎりで使用処理を行う運用を支援します。
例えば、有料セミナーの参加券をオンラインで販売し、会場で電子チケットを確認する場合に利用できます。受付で紙の券を回収したり、複数の名簿を突き合わせたりする運用を見直したい事業者にとって、検討候補となるでしょう。
導入時には、アプリの最新の料金、無料体験の有無、対応機能、現在のShopifyストアとの相性を公式アプリページで確認してください。
主な活用方法は、商品をWebチケットとして扱うこと、購入者による電子もぎり、使用済み・未使用などの利用状況の確認です。イベント当日だけでなく、チケットがどのように使われたかを運営側で把握する助けになります。
また、公開されている紹介記事では、単発のチケットに加え、回数券や年間パスポートの活用も案内されています。もっとも、販売したいサービスによっては利用回数や有効期間、日時予約などに個別の設定が必要です。導入前に、予定している販売方式を実現できるか確認しましょう。
アプリ選定に迷った場合は「Shopifyチケットアプリのおすすめ|導入時の注意点と失敗しないチェックポイントを解説」も参考になります。必要な機能と運用条件を照らし合わせて選ぶことが大切です。
まとめ|Shopifyで体験販売を始めてみよう
Shopifyでは、イベントやセミナー、ワークショップ、施設入場といった無形商材の「体験」も商品として販売できます。体験の内容や価格を登録し、オンラインで申し込みと決済を受け付けられるため、これから新しい販売窓口をつくりたい事業者にも選択肢となります。
成功のポイントは、販売ページを作るだけで終わらせないことです。開催日時や定員、購入後の案内、当日の受付、キャンセル対応までを見通しておくと、必要な設定やアプリを選びやすくなります。
最初から複雑な運用を目指す必要はありません。まずは一つのイベントや体験商品について、販売条件を整理し、テスト購入から受付までの流れを試してみましょう。そのうえで、電子チケットを使った運用が必要なら、Shopifyアプリを取り入れる方法があります。
チケットの販売・発行・利用管理をShopifyで行いたい場合は、チケット&予約管理.ampをご覧ください。 自社の体験に合った仕組みを確認することが、販売開始への第一歩です。