
Shopifyで商品数や販売方法が増えてくると「一緒に購入できる商品」と「同じ注文に入ると出荷しづらい商品」が混在しやすくなりがちです。
購入者から見ると同じストアの商品であっても、運営側では出荷元、温度帯、配送会社、発送時期が異なり、同じ注文として処理すると確認や調整が必要になるというギャップとコストがかかります。
特に、予約商品と通常商品、冷蔵商品と常温商品、メーカー直送品と自社発送品などを扱うストアでは、注文が入ってから手作業で分割対応をしたり、購入者へ確認連絡をしたりする場面も少なくありません。そこで重要になるのが、Shopify上で商品同士の同時購入可否を管理する「同梱制御」です。
同梱制御は、単に購入を制限するためのものではなく、購入者が迷わず注文でき、運営側も無理なく出荷できる状態をつくるための運用設計です。本記事では、Shopifyにおける同梱制御の考え方、必要になるケース、実現方法、導入前に整理すべきポイントについて解説します。
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目次
Shopifyの同梱制御とは?同梱物との違いも解説
Shopifyで「同梱」という言葉を使う場合、文脈によって意味が異なります。まずは、本記事で扱う同梱制御の範囲を整理します。
Shopifyにおける「同梱」の意味
EC運営で「同梱」と聞くと、商品と一緒にチラシ、サンプル、クーポン、カタログなどを入れる施策を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。購入者との接点を増やしたり、リピート購入を促したりする目的で行われる同梱物施策です。
一方で、Shopifyの配送・注文管理における「同梱」は、複数の商品を同じ注文・配送単位で扱うことを指す場合があります。たとえば、A商品とB商品を同じカートに入れて購入できるか、同じ配送で出荷できるか、同じ送料計算で問題がないか、といった観点です(本記事で扱うのもこの意味での言葉です)。
つまり販促物を商品に入れる話ではなく、Shopify上で商品同士の同時購入や同一注文での処理を管理するための「同梱制御」について解説します。
同梱制御とは、同時購入できる商品を管理する仕組み
同梱制御とは、特定の商品同士を同じカートや同じ注文に入れられるかどうかを管理する仕組みです。たとえば下記のような設定が該当します。
- 通常商品と予約商品を同じ注文に入れないようにする
- 冷凍商品と常温商品を同時購入できないようにする
- メーカー直送品は単品購入のみ許可する
Shopifyでは商品を自由にカートへ追加できる構成が基本。そのため、設定によっては購入者が複数の商品を同じカートに入れたときに、出荷側で処理しづらい組み合わせが発生することがあり得ます。
そこで同梱制御を行うことにより、購入前の段階で購入できない組み合わせを制限し、受注後の手作業や確認連絡を減らしやすくなります。
チラシ・サンプルなどの同梱物とは目的が異なる
同梱と言いつつも、チラシやサンプルなどといった物品・サービスとは目的が異なることも覚えておきましょう。チラシやサンプルなどを通して行う施策は、購入後のコミュニケーションや販促を目的とするものです。商品発送時に印刷物や試供品を入れ、次回購入やブランド理解につなげる役割があります。
一方、本記事で扱っている同梱については、目的としては販促ではなく配送・出荷・注文管理の安定化です。
Shopifyで同梱制御が必要になるケース
同梱制御は、すべてのShopifyストアに必須というわけではありません。商品数が少なく、すべての商品を同じ倉庫から同じ配送方法で出荷できる場合は、細かな制御が不要なケースもあります。
ただし、販売方法や配送条件が増えるほど、同梱制御の必要性は高まります。
予約商品と通常商品を分けて発送したい場合
予約商品と通常商品を同じ注文で受け付けると、出荷タイミングの違いが問題になることがあります。
通常商品はすぐに発送できる一方、予約商品は入荷後や販売開始日以降に発送する必要があります。同じ注文に入っている場合、通常商品だけ先に発送するのか、予約商品に合わせてまとめて発送するのかを判断しなければなりません。
購入者にとっても、通常商品がすぐ届くと思っていたのに予約商品に合わせて発送が遅れると、不満につながる可能性があります。予約商品と通常商品を分けて購入してもらう設計にしておくことで、出荷タイミングを明確にしやすくなります。
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冷蔵・冷凍・常温など配送種別が異なる場合
食品や飲料、化粧品などを扱うストアでは、冷蔵・冷凍・常温といった配送温度帯の違いが発生します。
温度帯が異なる商品を同じ注文に入れられる状態にしていると、送料計算や配送方法の選択が複雑になります。実際には別便で送る必要があるにもかかわらず、注文上は1件として処理され、送料が不足したり、倉庫側で判断が必要になったりする場合があります。
温度帯ごとに購入を分ける、または同時購入できる組み合わせを限定することで、配送方法の誤選択や出荷現場での混乱を減らしやすくなります。
メーカー直送品と自社発送品を分けたい場合
Shopifyストアでは、自社倉庫から発送する商品と、メーカーや仕入れ先から直送される商品を同時に販売するケースがあります。
メーカー直送品は、出荷タイミングや配送会社、送料体系が自社発送品と異なることが多く、同じ注文に入ると管理が複雑になります。購入者から見ると同じストアで購入した商品でも、実際には出荷元が異なるため、配送通知や納品日の案内を分ける必要が出てきます。
メーカー直送品を単品購入のみにする、または自社発送品との同時購入を制限することで、注文後の確認作業や案内漏れを防ぎやすくなります。
出荷倉庫や配送会社が異なる商品を扱う場合
複数倉庫から商品を出荷している場合や、商品カテゴリによって配送会社を分けている場合も、同梱制御の検討が必要です。
同じ注文に複数倉庫の商品が含まれると、出荷指示が分かれたり、配送番号が複数になったりします。システム上は処理できても、購入者への案内やCS対応が追いつかないと、「一部の商品しか届いていない」という問い合わせにつながることがあります。
倉庫や配送会社の違いをあらかじめ商品タグやコレクションで整理し、同時購入ルールを設定しておくことで、出荷フローを安定させやすくなります。下記の記事で、Shopifyが対応している配送会社とその特徴や料金についてまとめているので、併せてご覧ください。
単品購入のみ・セット購入のみの商品がある場合
キャンペーン商品、初回限定商品、大型商品、メーカー指定の商品などでは、単品購入のみを許可したいケースがあります。また、セット販売専用の商品や、特定の商品と組み合わせた場合のみ購入できる商品もあります。
Shopify標準のままでは、購入者が意図しない組み合わせでカートに入れられる場合があります。単品購入のみ、単品購入不可、特定商品との同時購入のみ許可といったルールを設けることで、販売条件に合わない注文を防ぎやすくなります。
Shopifyで同梱制御を行わない場合のリスク
同梱制御を行わないまま商品数や配送条件が増えると、購入者が自由に注文できる一方で、運営側の処理が複雑になります。
受注後に手作業で注文処理が必要になる
同梱できない商品が同じ注文に入ると、受注後に担当者が内容を確認し、注文を分割したり、出荷指示を分けたりする必要があります。
注文数が少ないうちは手作業で対応できても、セール時や繁忙期には確認漏れが起こりやすくなりがちではないでしょうか。受注後に毎回判断が必要な状態は、属人的な運用になりやすく、担当者が変わるとミスが増える原因にもなるため注意したいポイントです。
送料計算や配送方法の選択ミスが起きやすい
同梱できない商品を同じ注文に入れられる状態にしていると、送料計算や配送方法の選択ミスが起きやすくなります。
冷凍便と常温便で送料が異なる場合や、大型商品だけ別配送が必要な場合、注文時に正しい送料を表示できないと、後から追加請求や個別対応が必要になります。購入者にとっても、注文後に送料変更の連絡が来ると不安や不満につながりやすくなります。
顧客への確認連絡が増え、カスタマーサポート負担が大きくなる
受注後に「この商品は別配送になります」「送料が変更になります」「通常商品だけ先に発送しますか」といった確認連絡が必要になると、カスタマーサポート担当者の負担が増えます。
購入者からの返信を待つ間に出荷が止まったり、連絡がつかず発送日が遅れたりすることもあります。注文前に制御できる内容を受注後のやり取りで吸収しようとすると、運用全体が重くなってしまいます。
誤出荷や発送遅延によって顧客満足度が下がる
同梱制御ができていない状態では、出荷現場で判断しなければならないことが増えます。結果として、誤った配送方法で出荷したり、同梱できない商品をまとめて処理してしまったりするリスクがあります。
配送ミスや発送遅延は、購入者の満足度に直接影響します。特にギフト商品、食品、イベント利用の商品、法人向けの商品では、希望日に届かないことが大きなトラブルにつながる場合があります。
同梱制御は、こうしたトラブルを購入前の段階で防ぐための仕組みです。
Shopifyで同梱制御を実現する主な方法
Shopifyで同梱制御を行う方法はいくつかあります。ストアの販売条件や配送条件の複雑さに応じて、適した方法を選ぶことが大切です。
Shopify標準機能で対応できる範囲
Shopifyの標準機能では、商品管理、在庫ロケーション、配送プロファイル、コレクション、商品タグなどを使って、ある程度の整理は可能です。
ただし、特定の商品同士を同じカートに入れられないようにする、商品タグごとに同時購入を制限する、単品購入のみを許可する、といった細かな制御は標準機能だけでは対応しづらい場合があります。
標準機能は、配送条件を整理する土台として活用できますが、商品同士の購入可否を細かく管理したい場合は、アプリやカスタマイズの検討が必要です。
注文制限アプリを使って制御する方法
同梱制御を比較的導入しやすい方法が、注文制限アプリを使う方法です。
注文制限アプリでは、特定の商品同士の同時購入を制限したり、商品タグやコレクション単位で購入条件を設定したりできます。予約商品と通常商品の同時購入を防ぎたい、冷凍商品と常温商品を分けたい、メーカー直送品を単品購入にしたいといったケースでは、アプリによる制御が有効です。
アプリを使うメリットは、管理画面上でルールを設定・変更しやすい点です。新商品を追加した際にも、商品タグやコレクションを整理しておけば、既存のルールに組み込みやすくなります。
Shopify Functionsや個別カスタマイズで対応する方法
より複雑な条件を設定したい場合は、Shopify Functionsや個別カスタマイズで対応する方法もあります。
複数の条件を組み合わせてチェックアウト時の挙動を制御したい場合や、既存アプリでは対応しきれない独自要件がある場合に検討されます。ただし、開発コストや保守の負担が発生するため、導入前に要件を明確にしておくことが重要です。
また、Shopifyのプランや利用できる機能によって対応範囲が変わる場合があります。個別カスタマイズを検討する際は、現在のストア構成や運用体制に合っているかを確認してください。
運用ルールで対応する場合の注意点
アプリやカスタマイズを使わず、受注後の確認や社内ルールで対応する方法もあります。注文数が少ない場合や、例外対応が少ない場合は、運用で吸収できることもあります。
ただし、運用ルールだけに頼る場合、担当者の確認漏れや判断のばらつきが起こりやすくなります。特に、繁忙期や担当者不在時にはミスが発生しやすくなります。
運用ルールで対応する場合でも、商品タグ、注文メモ、出荷指示、CS対応テンプレートなどを整備し、誰が見ても判断できる状態にしておくことが必要です。
同梱制御アプリで設定できる主なルール
同梱制御アプリを活用すると、Shopify上で購入条件を事前に制御しやすくなります。ここでは、設定できる主なルールを紹介します。
特定の商品同士を同時購入不可にする
特定の商品Aと商品Bを、同じカートに入れられないようにするルールです。
予約商品と通常商品、冷凍商品と常温商品、大型商品と通常配送商品など、同じ注文で処理しづらい組み合わせがある場合に使いやすい設定です。商品単位で明確に制御できるため、対象商品が限定されているストアに向いています。
商品タグやコレクション単位で制限する
商品数が多い場合は、商品タグやコレクション単位でルールを設定すると管理しやすくなります。
たとえば、「予約商品」タグが付いた商品は通常商品と同時購入不可にする、「冷凍」タグと「常温」タグの商品は同じカートに入れられないようにする、といった制御が考えられます。
商品単位でルールを作るよりも管理しやすく、新商品追加時にもタグを付与するだけで既存ルールに反映しやすくなります。
予約商品同士のみ購入可能にする
予約販売を行うストアでは、予約商品だけを同じカートに入れられるようにし、通常商品との同時購入を制限する運用があります。
予約商品は発送時期が通常商品と異なるため、同じ注文に入ると出荷タイミングの判断が難しくなります。予約商品同士のみ購入可能にしておけば、購入者にも「この注文は予約商品としてまとめて発送される」と伝えやすくなります。
単品購入のみ・単品購入不可を設定する
大型商品、メーカー直送品、初回限定商品、キャンペーン商品などでは、単品購入のみを設定したいケースがあります。
反対に、単品では購入できず、特定の商品と一緒に購入してほしい商品もあります。付属品やオプション商品、セット販売前提の商品などが該当します。
単品購入のみ・単品購入不可のルールを設定しておくことで、販売条件に合わない注文を防ぎやすくなります。
カート画面でエラーメッセージを表示する
同梱制御では、購入できない組み合わせを制限するだけでなく、購入者に理由を伝えることも大切です。
カート画面でエラーメッセージを表示できる場合は、「予約商品と通常商品は同時に購入できません。お手数ですが、別々にご注文ください。」のように、理由と対処法を明確に記載しましょう。
単に「購入できません」と表示するだけでは、購入者が次に何をすればよいかわかりません。エラーメッセージの内容によって、離脱を防げるかどうかが変わります。
同梱制御とあわせて見直したい配送設定
同梱制御は、商品同士の購入可否を管理する仕組みです。ただし、実際の配送運用では、配送日時指定や送料設定もあわせて整理する必要があります。
配送条件が複雑なShopifyストアでは、同梱制御アプリだけでなく、配送日時指定.ampや配送カスタム.ampを組み合わせることで、購入者にとってわかりやすく、運営側にも負担の少ない配送設計を行いやすくなります。
配送日時指定.ampで購入者の配送希望に対応する

配送日時指定.ampを活用すると、購入者が注文時に配送希望日や時間帯を選択できるようになります。発送定休日、締め時間、地域ごとの配送リードタイムなどを設定することで、「今注文したらいつ届くのか」をカレンダー上で伝えやすくなります。
同梱制御によって購入できる商品の組み合わせを整理し、配送日時指定.ampで配送希望日を適切に表示することで、注文前の認識ズレを減らしやすくなります。
配送カスタム.ampで配送地域・発送方法ごとの送料を設定する

配送カスタム.ampを活用すると、配送地域や発送方法に応じた送料設定を行いやすくなります。
温度帯、配送会社、出荷元、地域によって送料が変わるストアでは、単純な一律送料だけでは対応しづらい場合があります。購入できる商品の組み合わせを同梱制御で整理し、配送カスタム.ampで送料や配送方法を出し分けることで、より実態に合った配送設定に近づけられます。
送料や配送方法の選択ミスは、受注後の修正や問い合わせにつながりやすい部分です。商品同士の制御と送料設定は、あわせて見直すことをおすすめします。
同梱制御と配送設定を組み合わせて運用負担を減らす
同梱制御だけを導入しても、配送日時や送料の設定が整理されていなければ、受注後の確認作業は残りやすくなります。反対に、配送日時指定や送料設定だけを整えても、同じ注文に入るべきではない商品が購入できる状態であれば、出荷時の判断が必要です。
購入前の段階で、購入できる商品、選べる配送方法、指定できる配送日時を整理しておきましょう。注文後の手作業を減らしやすくなります。Shopifyの配送運用を安定させるには、同梱制御、配送日時指定、配送カスタムを別々の設定としてではなく、ひとつの配送設計として考えることが大切です。
Shopifyで同梱制御を導入する前に整理すべきこと
同梱制御は、アプリを入れるだけで自動的に安定運用できるものではありません。導入前に商品・配送・出荷・顧客案内のルールを整理しておくことで、設定後のミスや問い合わせを減らしやすくなります。
同梱できない商品の組み合わせを洗い出す
まずは、同じ注文に入ると困る商品の組み合わせを洗い出します。
予約商品と通常商品、冷凍商品と常温商品、メーカー直送品と自社発送品、大型商品と通常商品など、出荷現場で分けて処理している組み合わせを確認してください。
実際の注文データや問い合わせ履歴を見返すと、どの組み合わせで問題が起きやすいか把握しやすくなります。
配送温度帯・出荷元・倉庫を整理する
次に、配送温度帯、出荷元、倉庫、配送会社を整理します。
商品ごとに、常温・冷蔵・冷凍のどれに該当するのか、自社倉庫から発送するのか、メーカー直送なのか、どの配送会社を使うのかを確認します。
この情報が曖昧なまま同梱制御を設定すると、ルールの抜け漏れが起きやすくなります。商品マスタや管理シートを用意し、関係者が同じ情報を見られる状態にしておくと安心です。
商品タグやコレクションの管理ルールを決める
同梱制御アプリで商品タグやコレクションを使う場合は、タグの付け方や命名ルールを決めておきます。
「予約」「予約商品」「preorder」など、同じ意味のタグが複数存在すると、条件設定に漏れが出る可能性があります。誰が商品登録をしても同じルールでタグを付けられるように、運用ルールを統一しておくことが重要です。
新商品追加時にどのタグを付けるか、販売終了時にルールをどう見直すかも、あわせて決めておくと運用しやすくなります。
and.dのアプリである「配送カスタム.amp」では、こうした多様なニーズに柔軟に対応できる機能が揃っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。
購入者に表示する案内文を用意する
同梱制御を行う場合、購入者に表示する案内文も重要です。
購入できない組み合わせがある場合は、その理由と対処法をわかりやすく伝える必要があります。「この商品は同時購入できません」だけではなく、「予約商品と通常商品は発送時期が異なるため、別々にご注文ください」のように、次の行動がわかる文言にしましょう。
案内文は、購入体験を左右する部分です。制限をかけるほど、購入者にとっては不便に感じられる場面も増えるため、エラーメッセージの丁寧さが大切になります。
テスト注文で制御内容を確認する
設定後は、必ずテスト注文で制御内容を確認します。
購入不可にしたい組み合わせが本当にカートで制限されるか、購入可能な組み合わせまで制限されていないか、エラーメッセージが意図した内容で表示されるかを確認してください。
予約商品、通常商品、温度帯違いの商品、メーカー直送品など、代表的なパターンを用意して確認すると、設定漏れを見つけやすくなります。
Shopifyの同梱制御で失敗しないためのポイント
同梱制御は便利な仕組みですが、制限のかけ方を誤ると購入体験を損ねることがあります。導入後も、購入者の使いやすさと運営側の効率のバランスを見ながら調整することが大切です。
制限を増やしすぎると購入離脱につながる
同梱制御を細かく設定しすぎると購入者が思うように商品を買えなくなり、離脱につながる可能性があります。
運営側にとって管理しやすいルールであっても、購入者にとってわかりにくい制限になっていないか確認が必要です。制限を設ける場合は本当に出荷上必要なものか、案内文で納得してもらえる内容かを見直しましょう。
エラーメッセージは理由と対処法を明確にする
同時購入できない商品がある場合、エラーメッセージには理由と対処法を入れることが大切です。
「同時購入できません」だけでは、購入者は何を変更すればよいかわかりません。「冷凍商品と常温商品は配送方法が異なるため、別々にご注文ください」のように、制限の理由と次に取るべき行動を明記しましょう。
問い合わせを減らすためにも、エラーメッセージはCS対応の一部として設計することをおすすめします。
新商品追加時にルール更新を忘れない
同梱制御は、設定して終わりではありません。新商品を追加したとき、予約販売を開始したとき、配送方法を変更したときには、既存のルールに影響がないか確認する必要があります。
特に商品タグやコレクション単位で制御している場合、新商品に必要なタグが付いていないと、制御対象から漏れる可能性があります。商品登録フローの中に、同梱制御に関する確認項目を入れておくと安心です。
倉庫・カスタマーサポート・運用担当者にもルールを共有する
同梱制御のルールは、EC担当者だけでなく、倉庫、カスタマーサポート、商品管理、マーケティング担当者にも共有しておく必要があります。
倉庫側がルールを知らないと、例外注文が入ったときの判断に迷います。カスタマーサポート担当者が把握していないと、購入者から問い合わせがあった際に正しく案内できません。
社内で同じルールを共有しておくことで、設定変更後の混乱を防ぎやすくなります。
Shopifyの同梱制御は配送トラブルを防ぐ運用設計
Shopifyの同梱制御は、購入を制限するためだけの機能ではありません。購入者が迷わず注文でき、運営側が無理なく出荷できるようにするための運用設計です。
同梱制御は購入体験と物流現場をつなぐ仕組み
購入者にとっては、同じストアの商品であれば一緒に買えるように見えます。しかし、物流現場では、温度帯、出荷元、配送会社、発送時期の違いによって、同じ注文で処理できない場合があります。
同梱制御は、この購入者側の見え方と、物流現場の実務の間にあるズレを調整する仕組みです。購入前に適切なルールを設定することで、注文後の確認や修正を減らしやすくなります。
商品数が増えるほど、事前のルール設計が重要になる
商品数が少ないうちは、担当者が注文内容を見て判断できる場合もあります。しかし、商品数が増え、予約販売や温度帯違いの商品、メーカー直送品などが加わると、手作業での確認には限界があります。
販売施策を増やすほど、配送条件も複雑になりやすくなります。新しい商品やキャンペーンを追加する前に、同梱できる組み合わせ、できない組み合わせを整理しておくことが重要です。
複雑な配送条件がある場合は専門家への相談も検討する
同梱制御、配送日時指定、送料設定、倉庫運用が複雑に絡む場合は、アプリ導入や専門家への相談を検討することも有効です。
Shopifyの標準機能で対応できる範囲、アプリで制御できる範囲、個別カスタマイズが必要な範囲を整理することで、過剰な開発や属人的な運用を避けやすくなります。
配送条件が複雑なストアほど、購入前の制御と購入後の出荷フローを一体で設計することが大切です。
まとめ|Shopifyの同梱制御で安定した配送運用を実現しよう
Shopifyの同梱制御は、商品同士の同時購入可否を管理し、配送ミスや受注後の手作業を減らすための仕組みです。
予約商品と通常商品、冷蔵・冷凍・常温商品、メーカー直送品と自社発送品、複数倉庫の商品などを扱うストアでは、購入者から見ると一緒に買えそうでも、運営側では同じ注文として処理しづらい場合があります。
同梱制御を行わないまま運用すると、受注後の確認、注文分割、顧客連絡、送料修正などの手作業が増え、CS負担や出荷ミス、発送遅延につながる可能性があります。Shopifyで同梱制御を行うには、標準機能で対応できる範囲を確認したうえで、注文制限アプリ、Shopify Functionsや個別カスタマイズ、運用ルールでの対応を比較することが重要です。
また、同梱制御だけでなく、配送日時指定.ampや配送カスタム.ampを組み合わせることで、配送日時や送料設定まで含めた安定した配送運用を設計しやすくなります。
商品数や販売方法が増えるほど、購入前のルール設計は重要になります。配送条件が複雑なShopifyストアでは、同梱制御を導入し、購入者にとってわかりやすく、運営側にとって無理のない注文・配送フローを整えていきましょう。
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