Shopifyストアを運営している企業担当者の方の中には「ShopifyのCSVはどのように活用できる?」「商品データの一括アップロード・更新方法を知りたい」「在庫管理の効率化の方法をCSVで出来ると聞いたから知りたい」と考えている方は多いでしょう。
ShopifyストアにはデフォルトでCSVをインポート・エクスポートする機能が搭載されていますが、使いこなすための方法が分からない方もいるはずです。そこで本記事ではShopifyをCSVファイルで業務を効率化させる方法や手順、また注意点まで解説します。CSVの使いこなし方を知りたい方はぜひご覧ください。
目次
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Shopifyの商品を登録する方法
Shopifyでは、商品を登録する方法としてCSVファイル以外にもあります。最初に、登録方法について2つ解説します。
個別登録
1つは「個別登録」です。これは1つ1つ手動で管理画面を通して商品を登録する方法であり、少量であれば問題ありませんが、例えば50個を超える数を登録したいなど多量を登録する際には手間がかかります。
個別登録は以下のシーンでの活用が推奨されます。
- 商品登録数が少ない場合
- Shopifyストアで初めて商品を登録する場合
- 既に登録されている商品情報の一部のみを変更したい場合
もしより効率的に行いたい場合には、以下で解説するCSVの活用をおすすめします。
CSVを使用して一括で登録
2つ目が、本記事の主題であるCSVを使用して一括登録する方法です。そもそもCSV(Comma Separated Value)とは日本語で「カンマで区切った値」を意味し、CSVファイルは文字列をカンマ(,)で区切ったファイルのことを指します。
あらかじめ自社側でCSVファイルを用意しておき、それをアップロードして登録します。CSVを活用した方がわずか数分で完了するため、手間や時間をかけたくない場合には有効です。
ShopifyでCSVファイルを活用して一括商品登録をする手順
次に、ShopifyでCSVファイルを活用して一括商品登録をする手順を紹介します。手順としては簡単であるため、以下を一読して試してみてください。
1.商品画像を一括アップロードする
Shopifyストアの管理画面を開き、左側の「コンテンツ」メニューから「ファイル」を選択し、上記の画面に遷移させます。
2.サンプルCSVファイルをダウンロードする
サンプルファイルをダウンロードしましょう。CSVファイルを自社で作成して編集することも可能ですが、CSV作成などシステム面に知識がないとかなり手間のかかる作業になるため、サンプルファイルを使用するのが無難です。
そのため、Shopify公式ページにサンプルCSVファイルをダウンロードできる箇所から、ファイルをダウンロードしましょう。
3.CSVファイルを使用して自社ストアの商品詳細を上書きする
次に、ダウンロードしたCSVファイル(Excel形式)を使用し、自社ストアの商品情報になるように編集しましょう。
ここでは、Googleスプレッドシートを活用するのがおすすめです。なぜなら、CSVファイルをExcelで開くと、思わぬ場面でcsvファイルの符号形式である「UTF-8」からデータの形式が変わってしまうことがあるためです。
予期せぬ場面で文字化けが発生すると、手直しを行うのが面倒になります。
CSVファイルが完成したら、ファイルから「形式」→「ダウンロード」を選択し、「カンマ区切り値」を選択してダウンロードしましょう。
4.作成したCSVをアップロード(インポート)する
次に、Shopifyの管理画面に戻って「ファイルをアップロード」を選択します。そこで作成したCSVファイルをアップロードすれば完了です。この次にプレビュー画面が表示されるため、Start Importを押して登録を完了させましょう。
ShopifyのCSVでエクスポートできる項目の名前
具体的にCSVの活用方法について解説する前に、CSVファイルの構造で使用される項目の名前を紹介します。英語が使われており、かつShopify側であらかじめ決められている名前であるため、初めて触れる方が混乱してしまう可能性があるからです。
CSVファイルを作成したときに困らないように、以下の用語を覚えておきましょう。
用語は以下のとおりです。
項目名 | 管理画面上の項目名 | 特徴 |
Handle | 検索結果→URLハンドル | 商品のURLに表示される名前 |
Title | タイトル | 商品名 |
Body(HTML) | 説明 | HTML形式で書かれた商品詳細を登録する必要がある |
Vendor | 販売元 | 商品のベンダー(販売元) |
Type | 商品タイプ | 商品のタイプ(ストア側で設定したカテゴリー) |
Tags | タグ | 商品に登録するタグで、カンマ区切りで登録 |
Published | ステータス | 商品が公開されているか否か。 「TRUE」を入力、あるいは空白にすると商品が公開され、 「FALSE」を入力すると非公開となる |
Option 1 Name | オプション名(1つ目) | 商品に色やサイズなどのバリエーションがあるときに使用。商品バリエーションがない場合は、「Title」と入力 |
Option 1 Value | オプション値(1つ目) | バリエーションの内容を入力。商品にバリエーションがない場合は、「Default Title」と入力 |
Option 2 Name | オプション名(2つ目) | 商品に別のバリエーションがあれば名前を入力 |
Option 2 Value | オプション値(2つ目) | 「Option 2 Name」で使用した内容の種類を入力 |
Variant SKU | SKU | ストアが定める在庫管理のための番号 |
Variant Grams | 重量 | 商品の重量をグラム単位で指定 |
Variant Inventory Tracker | 在庫を追跡する(チェックボックス) | shopify/shipwire/amazon_marketplace_web のいずれかの値を入力 |
Variant Inventory Quantity | バリエーション、または商品の在庫数 | 商品、またはバリエーションごとの在庫数 |
Variant Inventory Policy | 在庫切れのときでも販売を続ける(チェックボックス) | deny、あるいは continue を指定※deny=売り切れたら販売停止※continue=売り切れても販売続行 |
Variant Fulfillment Service | フルフィルメントサービス(ショップの設定から管理) | manual(手動)/shipwire/webgistix/amazon_marketplace_web または任意の文字列を指定 |
Variant Price | 価格 | 価格の数値を記載 |
Variant Compare at Price | 割引前価格 | 「価格」で設定した金額よりも高い金額に設定する |
Variant Requires Shipping | 配送が必要な商品(チェックボックス) | true または false のいずれかを指定。※true=配送必要※false=配送不要 |
Variant Taxable | 商品価格に税を適用(チェックボックス) | true または false のいずれかを指定。※true=税を適用する※false=税を適用しない |
Variant Barcode | バーコード | 商品のバーコード |
Image Src | メディア | 商品画像のURLを記載(Shopifyにアップロードした画像のURL) |
Image Position | 画像の表示順 | 商品画像の順番を番号で指定最初に表示したいメイン画像は1と指定する。 |
Image Alt Text | 画像の代替テキスト | 視覚障害のある方などのための説明テキスト |
Gift Card | ギフトカード | 商品がギフトカードである場合のテキスト。true または false のいずれかを指定※true=商品がギフトカードの場合※false=商品がギフトカードでない場合 |
Variant Image | バリエーションの商品画像URL | バリエーションで利用する商品画像のURL(あらかじめShopifyにアップロード) |
Variant Weight Unit | 重量の単位 | g/kg/lb/oz のいずれかを指定 |
これら1つひとつの用語に関してはShopifyの管理画面でも解説されていますが、上記の表はかみ砕いて表現をしているため、補足的に活用してください。
ShopifyでCSVを活用することによって得られるメリット
ShopifyでCSVファイルを活用することによるメリットを紹介します。
時間短縮ができ、効率化できる
CSVファイルを使用することによって、業務の時間短縮が実現します。これは大量の商品データを一度にインポートまたはエクスポートすることが可能になるからです。これにより、手動で一つひとつの商品を登録する手間が省けるため、他の業務に時間を割くことができ、結果的に効率化を図ることができます。
また、データの一括編集も可能なため、価格変更や在庫調整などの作業も手作業で行うよりも効率的に行うことができます。特に、商品数が多い場合や頻繁に更新が必要な場合に有用です。
登録元の情報が管理できる
登録元の情報が管理できることも、CSVファイルを活用するメリットとして挙げられます。商品情報を一元管理できるため、異なるプラットフォームやシステム間でのデータの整合性を保ちやすくなるためです。
例えば、在庫管理システムや会計ソフトウェアと連携する際に、CSVファイルを介してデータを統合することによって、情報の一貫性を維持しやすくなります。また、過去のデータを保存しておくことで、必要に応じて履歴を確認することも可能です。
人為的なミスが起こりにくい
CSVファイルを扱うことによる最大のメリットは、人為的なミスが起こりにくいことにあります。例えば、手動でデータを入力する際には、どうしても入力ミスが発生するリスクがあります。しかし、CSVファイルを使用することによってデータの一括処理が可能となり、ミスを大幅に減少させることができます。
特に、テンプレートを使用してデータを編集しフォーマットの統一をすると、入力ミスの防止につながります。これにより、データの正確性が向上し、顧客へのサービス品質も向上します。
ShopifyでCSVを活用する際に覚えておきたいこと
最後に、ShopifyでCSVを活用する際に覚えておきたい注意点について解説します。エラーが起きても対処できるように、対処法や注意点を理解しておきましょう。
文字コードはUTF-8にする
ShopifyのCSVファイルはUTF-8で構成されています。そのため、文字コードをUTF-8以外で開いてしまうと、文字化けが発生する原因となります。
また、デフォルトのエクスポート機能では出力できない項目も含めて、注文単位や商品単位などといった、自社にとって収集したい購買データやマーケティングデータもあるでしょう。
そこで、エラーを防ぐためにも、また上記のような高位のニーズを叶えるためにも、CSVファイルのインポート・エクスポートに対応した外部ツールを利用しましょう。例えば、and.dが提供するShopifyアプリ「データエクスポート.amp」を使うのがおすすめです。15個の項目までであれば無料で利用できるので、一度検討してみてください。
同じ商品に対して画像を複数登録する場合は、1画像につき1行の登録に留める
Shopifyで商品に複数の画像を登録する際には、CSVファイルの各行に1つの画像URLを記載する必要があります。つまり、同じ商品に対して複数の画像を追加したい場合には、商品IDやハンドルを同じにして、画像URLだけを変えた行を複数作成します。
これにより、各行を個別の画像として認識し、商品に対して複数の画像を正しく関連付けることができます。画像の登録ミスを防ぎ、商品ページのビジュアルを豊かにすることができます。複数画像を登録するのは生活雑貨や服飾などを取り扱う事業者にとっては必須になるため、ぜひ覚えておきましょう。
バリエーションの値が複数ある場合には、1行ごとにすべての組み合わせを書く
もし商品にサイズや色などのバリエーションがある場合、CSVファイルでは各バリエーションごとに1行を作成し、すべての組み合わせを記載する必要があります。
例えば、Tシャツの商品が「サイズ:S、M、L」と「色:赤、青」のバリエーションを持つ場合、それぞれの組み合わせ(例:S-赤、S-青、M-赤、M-青、L-赤、L-青)を個別の行として記載します。
上記を行い、バリエーションの管理がスムーズになり、顧客に対して正確な商品情報を提供しましょう。
まとめ
ShopifyでCSVファイルを活用することは、オンラインストアの運営を効率化し、データ管理、果てにはマーケティングデータの基盤となる管理を容易にするための強力な手段です。CSVを利用することによって大量の商品データを一括でインポート・エクスポートでき、手動入力による時間と労力を大幅に削減できます。
また、データの一元管理が可能となり、異なるシステム間での情報の整合性を保ちやすくなります。さらに、テンプレートを活用することで、人為的なミスを減らし、データの正確性を向上させることができます。
メリットと注意点を理解し、適切にCSVを活用することにより、Shopifyでのビジネス運営をさらに効果的に進めることができるでしょう。エラーが発生した場合でも、基本を押さえておくことで迅速に問題を解決してみてください。
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