「Shopifyで海外発送を行うための手順や注意点を知りたい」
「海外発送に興味はあるが、トラブルが起きたらどうすれば良いのだろう」
越境ECを始めたいと考える方の中には、上記のような悩みを抱える方もいるのではないでしょうか?
海外発送における手順や注意点、トラブルへの対処法を先に知っておくことで、スムーズに越境ECを開始できます。
本記事では、Shopifyで海外発送を行なうための手順や発生するコスト、梱包方法について詳しく紹介しています。配送業者の選び方やおすすめアプリ、トラブル時の対応についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
越境ECとは?
越境ECとは、国境を越えて商品やサービスの取引をインターネット上で行う電子商取引を指します。
例えば、日本の企業が自社のオンラインショップを通じて海外の消費者に商品を販売する場合、これは越境ECに当たります。
越境ECを行うことで、企業は国内市場だけでなく、海外市場へも販路を拡大できます。これにより、小規模事業者でも国際市場での取引が簡単に行えるようになり、グローバルな販売戦略を実施できるようになりました。また、国内市場が成熟化し同業他社との競争が激化している場合、海外市場へ進出することで競争を回避でき、新たな成長機会を得られる可能性も高まります。
2022年8月12日に経済産業省が発表した下記の資料によると、年々日本国内における越境ECの市場規模が拡大していることがわかります。日本・米国・中国の3ヵ国における越境ECの市場規模も増加しています。
(引用:経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました)
インターネットの普及とグローバル化の進展に伴い、越境ECは中小企業にとっても重要な販売チャネルとなっています。各国の政府も越境ECを支援する取り組みを進めており、今後さらに越境ECの市場規模は拡大していくと予想されます。
海外発送の手続き方法
下記では、Shopifyで海外発送を行なう際の手順や注意点について、詳しく解説しています。
まず海外発送を行なう前にすべきこととして、下記の点が挙げられます。
1.商品の梱包
2.重量の計測
3.海外発送に適した配送業者を選ぶ
4.アカウント開設
5.通関書類の準備
6.配送ラベルの作成
この章では、それぞれについて詳しく解説していきます。
1.商品の梱包
国際配送では、梱包方法に特に注意を払う必要があります。国際郵便などで荷物を送る際は、日本国内の輸送よりも荷物が雑に扱われることが多いため、強度の高い梱包が必要です。
主に必要なものは、以下の通りです。
- 頑丈な箱(ダンボールなど)
- 強力なガムテープ
- 商品を湿気や汚れから保護するためのビニール袋
- 衝撃から守るための緩衝材
ダンボールについて、生鮮食品や家電製品の空き箱などは一部の国で輸入が禁止されているため、新しいダンボールを使用しましょう。海外発送の場合は、通常よりもさらに強度の高い「ダブルフルート」ダンボールの使用がおすすめです。2層構造の頑丈なダンボールのため、輸送中のリスクを減らせます。
また、テープの貼り方も重要なポイントです。底部の強度を高めるためには、テープを十字に貼る「十字貼り」、垂直方向に2本貼る「キ貼り」などで補強すると良いでしょう。これらの方法は、特に重い荷物を送る際に役立ちます。
どの商品を梱包する場合も、箱のサイズは商品にぴったり合うものを選びましょう。大きすぎる箱を使うと、不必要な隙間ができ、商品が動いてしまう可能性があります。適切なサイズの箱を選び、隙間がある場合は緩衝材で埋めることが必要です。
2.重量の計測
梱包を終えたら、商品の重量と体積を正確に測定し、それに基づいて送料を算出します。
国内配送の場合、サイズが主な料金の決定要素ですが、海外配送では重量によって料金が大きく変わるため正確な重量測定が必要です。参考として、日本郵便のWebサイトにはEMSの重量ごとの料金表が公開されているので、確認すると良いでしょう。
3.海外発送に適した配送業者を選ぶ
海外への発送において、配送業者の選択は重要です。輸出先の国ごとに独自の輸入規制や関税要件が異なるため、規制や要件に適した業者を選ぶ必要があります。
ここでは、下記5つの配送業者の特徴を紹介します。自社に合った業者とプランを選ぶ際の参考にしてみてください。
業者名 | 特徴 |
---|---|
日本郵便 | 取り扱いのある4つの配送方法 1.EMS(国際スピード郵便):国際郵便の中で最優先に取り扱われるスピード郵便で、2~4日で荷物を届ける 2.航空便:3~6日で荷物を届ける3.エコノミー航空(SAL)便:航空便と船便を組み合わせた発送方法で、比較的安価に郵送できる 3.船便:到着までに1~3ヵ月かかるが、費用は一番安い |
ヤマト運輸 | ・世界200ヵ国以上の運送に対応 ・航空貨物輸送に対応し、緊急性が高い小口から重量物、危険品まで幅広く取り扱う ・海上貨物輸送ではコンテナ輸送(FCLとLCL)とフェリー利用輸送を提供 ・発地国での出荷調整や、複数の荷送人の荷物を集約する「バイヤーズ混載輸送」「三国間輸送」など、多様な物流ニーズに対応 ※個人で依頼する場合、輸出できない国があるため公式サイトの確認が必要 |
佐川急便 | ・世界220以上の国と地域に対応・お届け国・地域を8地帯に分け、小荷物と書類のために細かく設定された運賃体系を採用 (重量0.5kg刻み) ・スモールパーセル(ビジネス小荷物)とドキュメントクーリエ(ビジネス書類)という2種類のサービスを提供 |
FedEx | ・一貫輸送で集荷から宅配までを行うスピード配送が特徴・対応可能な荷物の重量やサイズの上限が大きく多量の荷物発送に適している ・「フェデックス・インターナショナル・ファースト」サービスでは、前夜発送で翌朝配送が可能 ※国や地域によっては配送時間が異なり、時間指定が不可能な場合もあるため、発送前に公式サイトで確認が必要 |
DHL | ・世界228以上の国と地域への配送が可能なため、EMSでカバーできない地域への荷物発送にも利用可能 ・当日中の発送や、9時、12時など指定時間までの配送サービスなど、多様なプランを提供している ・自社保有の飛行機により、突発的な事情があっても物流を確保できる |
4.アカウント開設
配送業者の選定が終わったら、Shopifyの管理画面での送料を設定する前に、自社のニーズに合った配送業者とアカウントの開設を済ませておくと良いでしょう。アカウント開設には通常、3〜5営業日程度の時間が必要です。
アカウント開設の際、配送業者から下記の質問があるケースが多いため、回答できるよう準備しておきましょう。
- 輸入・輸出のどちらのアカウントを開設するのか
- 発送先の国や地域
- 1ヶ月間に予想される出荷量や貨物の平均サイズ
業者によっては重量や箱の大きさ、取り扱い可能な国に制限があるため、これらの点を確認して最適な選択を行う必要があります。
5.通関書類の準備
重量の計測が終わったら、通関書類の準備に移ります。
インボイス(送り状)には、商品の詳細、数量、価格、合計金額などを正確に記入する必要があります。また、受取人の氏名、住所、電話番号を正しく記載することが求められます。
商品の原産国やHSコード(国際商品分類コード)を確認し、記入することも忘れてはいけません。梱包内容と数量を詳細に記録したパッキングリストを作成することも大切です。
場合によっては、原産地証明書やその他の証明書の準備が必要な場合もあります。
6.配送ラベルの作成
配送ラベルの作成も、スムーズな海外発送のために欠かせない作業です。配送業者の指定する様式に従って、配送ラベルを作成しましょう。
受取人の住所、氏名、電話番号、郵便番号を正確に記入することが大切です。また、発送元の住所、氏名、電話番号も漏れなく記載する必要があります。
配送方法、支払い方法、追跡番号などの必要情報も記入しておきましょう。作成した配送ラベルは印刷し、梱包外装の目立つ位置に貼付します。
Shopifyで海外発送を設定する方法
Shopifyで海外発送を行うには、事前の設定が必要です。まずは、配送エリアの設定を行います。
手順1:「設定」>「配送と配達」>「新しいプロファイルを作成する」
Shopifyの管理画面から、「設定」>「配送と配達」>「新しいプロファイルを作成する」の順にクリックします。
手順2:「エリアを作成」>「エリア名」と配送先の国を選択
「配送元」の欄にある「エリアを作成」をクリックし、「エリア名」と配送先の国を選択し、「完了」ボタンをクリックします。
手順3:「送料を追加する」>料金の名前と価格を入力
送料の設定を行います。
「送料を追加する」ボタンをクリックし、料金の名前と価格を入力後、「完了」ボタンをクリックします。
手順4:「関税と税金」>「配送料に課税する」
関税を設定します。
左側のメニュー欄にある「関税と税金」をクリックし、「税金の請求方法を決める」欄で「配送料に課税する」にチェックを入れ、「保存する」ボタンをクリックします。
送料にかかる税について、詳しくは「Shopifyヘルプセンター 配送料にかかる税」をご確認ください。
海外発送にかかる費用やコスト
海外への発送で必要になる主なコストは以下の通りです。
1.送料
2.関税やVAT
3.梱包資材
本章では、それぞれについて詳しく解説しています。海外発送をこれから始めるという方や、コストについてあまり理解できていないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.送料
海外発送の際には送料が重要であり、商品提供価格を抑えるためにはリードタイムや重量、サイズを考慮して適切な配送業者を選択する必要があります。また、為替レートにも注意が必要です。
2.関税やVAT
商品を海外に発送する際には、関税とVATへの理解が不可欠です。
関税とは、外国から輸入される商品に対して課される税金のことです。越境ECにおいては、商品の価格に加えて海外配送料を合わせた金額で決済が行われますが、輸入国によっては追加で関税やその他の税金が課されることがあります。
通常、これらの税金は商品の受取時に購入者が支払うことになります。海外からの購入に慣れていない顧客へは、関税が発生する可能性があることを事前に知らせておくと、トラブルの回避に繋がります。関税は、商品の種類や価値によって変動するため、可能であれば商品ページに関税の見込み額を示すとユーザーは安心感を持てるでしょう。
VATとは、日本の消費税のようなもので、物やサービスの購入時に課される間接税です。
この税率は国によって異なります。VATは、配送先国での輸入時に発生する税金であるため、関税とは別に考慮する必要があります。
3.梱包資材
国際発送における梱包に必要な資材としては、強度の高い段ボールや緩衝材、防水シート、密封テープなどが挙げられます。これらは商品を外部の衝撃や湿気、汚れから守る役割を果たしますが、重量や体積を増加させることで送料が高くなる可能性もあるため、バランスを考えることが大切です。
緩衝材には様々な種類があり、各商品によってコストと保護効果が異なります。例えば、軽量かつしっかりと商品を保護できるエアクッションや泡緩衝材はコストが高めです。一方、新聞紙や再利用された紙材を使うことでコストを削減できますが、保護効果が落ちるリスクがあります。そのため、商品の種類や価値、目的地の気候や輸送環境を考慮して梱包材を選ぶことが重要です。
おすすめShopifyアプリ
海外への発送を少しでもスムーズにするためのアプリを3つ紹介します。
1.Easy Rates Japan Post
「Easy Rates Japan Post」は、Shopifyでの決済時に日本郵便国際郵便サービスの送料を自動で計算し、リアルタイムで表示させられるShopifyアプリです。
配送先住所と注文商品に基づき、常に最新の料金を反映させられ、ユーザーに最適な配送オプションを提供できます。これにより、会計金額がわかりやすく、スムーズな顧客体験を提供できます。また、追加手数料の上乗せや一定金額以上の注文で送料無料など、柔軟な送料調整も可能です。
費用は【$9.9/月】で、7日間の無料体験もあります。気になる方は試してみると良いでしょう。
2.Easy Label Japan Post
「Easy Label Japan Post」は、日本郵便国際配送サービスの配送ラベルを簡単に作成できるShopifyアプリです。Shopifyの管理画面上で、ユーザーの注文履歴から配送方法を選択するだけで、ラベル印刷が可能です。
下記の編集もすべてShopifyの管理画面上でできるため、出荷状況や方法、料金などを一覧で確認でき、配送手配の漏れや遅延防止にも繋がります。
- ラベルの自動作成
- 商品情報
- HSコード
- 商品数
- 価格
- 配送重量
さらに、日本郵政が提供する損害賠償制度の保険オプションをアプリ内で簡単に適用できます。
費用は、下記の3プランが用意されているほか、7日間の無料体験も可能です。
ライト | ベーシック | プラス |
---|---|---|
$14.90/月 | $39.90/月 | $69.90/月 |
3.Ship&co
「Ship&co」は、店舗から受注データをリアルタイムに同期でき、国内・海外の運送会社の送り状・インボイスを簡単に発行できる配送管理アプリです。
出荷業務に関わる様々な機能を、1つの画面で管理できます。
- 送料比較
- 送り状・インボイス発行
- 受注ステイタス自動更新
- 追跡番号同期
- 発送通知メール自動送信
そのため、複数EC店舗を一括管理している方にとって、非常に便利なアプリだと言えるでしょう。
上記機能は国内発送の場合、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便に対応しており、海外発送の場合FedEx・UPS・DHL・国際郵便に対応しています。さらに、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便・国際郵便の送り状を1度に50通まで一括発行でき、作業時間の大幅な削減が可能です。
費用は下記の3パターンが用意されています。14日間の無料トライアルも用意されているので、興味のある方は試してみると良いでしょう。
従量課金プラン | 月額割引プラン | ボリュームプラン(エンタープライズ向け) |
---|---|---|
¥33/件(税込み) | ¥2,090/月(税込み) | 要問合せ |
トラブルが起きた場合どうする?
海外発送において、商品の発送遅延や紛失など、起こりうるトラブルとその対処法をいくつか紹介します。対処法を事前に理解しておくことで、先回りした準備ができ、ユーザーとのトラブルを未然に防止できます。
発送遅延
繁忙期や悪天候など発送遅延が起こる可能性がある状況では、透明性のある情報提供が重要です。顧客には遅延情報を具体的に伝え、代替の配送オプションや速達サービスを提供することで影響を最小限に抑えられます。
顧客満足度を保つためには、割引や返金などの対応も検討しましょう。また、チェックアウト時に遅延可能性を事前に通知することや、公式サイトやSNSなど複数の媒体を活用して情報を共有することも有益です。
紛失・破損
海外では、日本の配送事業者と比べて荷物の取り扱いが粗い場合や、中継地点での積み替え作業も多いため、破損や紛失のリスクが高まります。
紛失や破損が疑われる場合、まず配送業者に連絡して状況を確認します。配送保険をかけている場合は、保険請求の手続きを行いましょう。
顧客へは早急に連絡し、代替品の再送や返金、割引クーポンなどの対応策を提案します。
物流インフラが整っていない国もあるため、追跡サービスのある配送業者を選ぶことが重要です。発送時に追跡番号を伝えることで、ユーザーは荷物の状況を確認でき、安心して待つことができます。
返品・交換
返品率は通常20%程度ですが、ホリデーシーズンなどの特定の時期には30%まで上昇する可能性があります。
そのため、返品や交換に応じる場合、ルールを定めた返品ポリシーを事前に設定し、公開しておくことが重要です。
Shopifyでの海外発送で返品や交換が発生した場合、Shopify Shippingを利用して返品用ラベルを作成し、送付することが可能です。これにより、ユーザーは簡単に商品を返送できるようになります。返品用ラベルの作成や送信についてはShopify公式のヘルプセンターページをご確認ください。
海外の顧客向けカスタマーサービスの提供方法
海外の顧客向けのカスタマーサービスを提供する際には、言語の壁、時差、文化的差異など、複数の点を考慮する必要があります。ここでは、海外の顧客向けカスタマーサービスの提供方法を紹介します。
多言語対応
国際的なカスタマーサービスを提供するには、スタッフの中に多言語対応ができる人材を含めるか、翻訳ツールやサービスを活用し、顧客が自分の母国語で問い合わせできる環境を整える必要があります。
顧客が自分の母国語で問い合わせができない場合、ストアと顧客との間で誤解が生じやすくなり、結果として顧客の不満に繋がる可能性があります。多言語対応に対応することで、このような問題を回避でき、より広い顧客に向けたサービス提供が可能となります。
また、AIベースの翻訳ツールを導入し、コスト効率よく多言語対応を実現することも有効な手段です。この場合、チャットボットを利用して顧客の問い合わせに自動で応答し、必要に応じて人間のオペレーターに切り替えるといったシステムが考えられます。
24時間サポート
時差をカバーするためには、チャットサポートやメール、SNSでの問い合わせなどを通じて24時間体制のサポートを提供することが重要です。
具体例として、多くのグローバル企業では、異なるタイムゾーンをカバーするために世界各地にカスタマーサポートセンターを設置しています。また、AI技術を活用したチャットボットを導入し、人間のオペレーターが対応できない時間帯でも基本的な問い合わせには自動応答することで24時間体制のサポートを実現しています。
時差をカバーし、全ての顧客が都合の良い時間にサポートを受けられるようにすることで、顧客満足度を高め、顧客からの信頼性向上に繋がります。
FAQやオンラインリソースの充実
よくある質問(FAQ)や、商品の使用方法などに関するオンラインガイドを多言語で提供することで、顧客が疑問を抱いた場合でも、自分で素早く解決できるようになります。
実際に、AppleやAmazonなどの大手企業では、製品の使い方やトラブルシューティング、返品・交換ポリシーなど、顧客のよくある疑問に対する答えを含む、充実した多言語FAQセクションをWebサイト上に設けています。これらのリソースは、顧客が自分で迅速に情報を見つけられるように設計されているため、言語の壁を越えたサポートを提供していると言えます。
FAQやオンラインリソースを充実させ、問題が発生した際もどこを見たらよいかが分かりやすく設計されていることで、問い合わせ数を減らすことができ、サポートの負担軽減にも繋がります。
海外発送を行う際のマーケティング戦略
最後に、海外への販路を開拓していく上で有効なマーケティング戦略を紹介します。どのような方法が自社にとって最適かを判断し、実際に取り入れることで、越境ECの成功へと近づけるでしょう。
1.市場調査とローカライズ
まずは対象となる国や地域の文化・言語・消費者の行動や好みを徹底的に調査し、トレンドは何か、現地の人は何に興味を持っているかを把握します。その上で、製品や広告のローカライズを行い、現地の文化や言語に合わせてコンテンツをカスタマイズすることが重要です。
2.デジタルマーケティング
SEO対策・SNSマーケティング・メールマーケティング・Web広告など、デジタルチャネルを通じたマーケティング活動を行います。特に、SNSは地域によって利用されるプラットフォームが異なるため、ターゲット市場に適したプラットフォームを選ぶことが大切です。
Shopifyの初期設定には、SEO対策に有効な基本的要素が含まれているため、複雑な手続きは不要です。また、FacebookやGoogleの広告と連携し、自動的に広告を作成する機能もあります。広告の効果測定や売上分析もでき、今よりも詳しい分析をしたい場合は、高度なプランにアップグレードすることでより詳細なレポートを閲覧できるようになります。
3.海外向け決済方法の対応
海外顧客向けには、多様な支払いオプションを提供することが重要です。国際的に広く利用されているクレジットカード(Visa, MasterCard, American Expressなど)や、PayPalを始めとするデジタルウォレットは、導入することで購入のハードルを下げられます。
また、地域によって好まれる支払い方法(Alipay、WeChat Pay、SOFORT、iDEAL、Amazon Payなど)を提供することで、顧客満足度を高めることができます。
これらの支払い方法はShopify Paymentsや他の決済ゲートウェイを通じて設定できます。
4.販売チャネルの追加
ネットショップの売上拡大を図る際、特に海外市場での成功を目指すなら、販売チャネルを増やすことが効果的です。
SNSは越境ECとの相性が良いことで知られています。例えば、Instagramでは商品のタグ付け機能を活用して直接購入を促すことが可能です。また、Facebookも宣伝や販売の手段として大いに役立ちます。これらのプラットフォームを通じて、様々な方法で顧客にアピールできます。
さらに、Shopifyでは、自社のECサイトを海外の主要なECモールと連携させることも可能です。自社の商品をAmazonやeBayなどのプラットフォームで販売することで、より広い範囲の顧客層にリーチすることが可能になります。
越境ECを行う際のポイント
越境ECビジネスを行う際に気を付けるべきこととして、下記項目が挙げられます。
- 自社商品と現地のトレンドやニーズを徹底的に調査する
- 日本で成功したマーケティング戦略をそのまま適用しない
- 現地の法律や商習慣を理解したうえでビジネスを行う
- 国際的な顧客サポート体制を整える
これらを意識して取り組むことで、越境ECビジネスにおけるリスクを最小限に抑え、成功する可能性を高められます。顧客の信頼を獲得し、ブランドの国際的な認知度を高めるには、上記の基本的な項目を理解し、正しく実践することが重要です。
また、すでに成功している他社の事例を参考にすることも大切なポイントです。他社の工夫や課題解決に対する取り組みから、自社へ活かせるポイントを見つけられるでしょう。
Shopifyで越境ECに成功している事例については下記記事で紹介しております。興味のある方はぜひご覧ください。
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まとめ
本記事では、Shopifyで海外発送を行なう方法について詳しく解説してきました。国内発送とは異なる海外発送ならではのリスクや注意点などがあります。それらを正しく理解した上で海外発送に挑戦することで、越境ECを成功させられる確率もぐっと上がるでしょう。
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