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2024.01.30

Shopifyで越境ECを始める|設定手順や事例、おすすめアプリなど

「Shopifyで越境ECを始めるための具体的な方法を知りたい」
「越境ECで失敗しないためにはどのような点に気を付けたらよいのだろう」

越境ECビジネスを始めようとしている方の中には、上記のような疑問や悩みをお持ちの方もいるでしょう。日本以外の国で商品やサービスを販売するには、法規制や現地の商習慣など、様々な観点でビジネスの方向性を考えていく必要があります。

本記事では、Shopifyが越境ECに向いている理由や、実際にShopifyで越境ECサイトを作る手順をキャプチャ付きで詳しく解説しています。また、越境ECの成功事例や、よくある失敗例などにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

越境ECとは?

越境ECとは、国境を越えて商品やサービスの取引を行う電子商取引を指します。具体的には、ある国に拠点を持つ事業者が、他国の消費者に対しオンラインで商品やサービスを提供するビジネスモデルです。

越境ECにより、小規模事業者でも国際市場での取引が簡単に行えるようになり、グローバルな販売戦略を実施できるようになりました。

最新市場の動向

2022年8月12日に経済産業省が発表した下記の資料によると、年々日本国内における越境ECの市場規模が拡大していることがわかります。

(引用:経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました)

また、日本・米国・中国の3ヵ国における越境ECの市場規模も年々拡大しており、今後も伸び率の拡大が期待できるでしょう。

(引用:経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました)

越境EC市場の成長は今後も続くことが予想され、事業者にとっては新たなビジネスを始めるチャンスでもあります。国際市場へ進出する際、Shopifyなどの越境ECに強いプラットフォームを活用することで、ビジネスを効率よく展開できるでしょう。

Shopifyが越境ECに向いている理由

Shopifyは越境ECに強いと言われていますが、その理由を知らないという方も多いでしょう。

そこで本章では、Shopifyが越境ECに向いている理由を7つ紹介します。

1.多言語・多通貨対応

Shopifyは50以上の言語をサポートし、130カ国以上の通貨に対応しています。この機能により、異なる国や地域のユーザーが、自国の言語と通貨で快適にショッピングできる環境の提供が可能です。

言語や通貨の違いは、越境ECにおいてユーザーの不安を引き起こす主要な要因でもあります。しかし、Shopifyではそのような不安を解消でき、安心して買い物を楽しんでもらえます。

さらに、Shopify Plusを使用すれば複数のオンラインストアを一元管理でき、異なる言語や文化、市場特性を持つ国や地域ごとに特化したストア運営が可能です。異なる国のユーザーが自国の言語や商習慣に合わせた形で快適にショッピングを楽しめる環境を整えることで、顧客満足度を向上させることが可能です。

2.決済方法が豊富

顧客ニーズに合わせた決済方法を提供することは、ビジネスをグローバルに展開していく上で不可欠です。

Shopifyでは「Shopifyペイメント」を含む100以上の決済オプションを提供しているため、国際市場における様々な支払い方法やニーズに対し、柔軟な対応が可能です。

Shopifyの決済オプションの豊富さは、国際市場でのEC運営において大きなメリットだと言えます。

3.税率の設定が簡単にできる

越境ECを行う上で、その国に合わせた税金や配送料を計算する必要があります。Shopifyでは、国ごとに異なる複雑な税率設定を簡単に行える機能を提供しているため、複雑な計算をする必要はありません。

具体的には、配送料の設定は配送先の地域や商品に応じて調整できます。また、税率設定においては販売先の国や地域ごとに税率を自動的に判断し適用させることが可能です。

さらに、インボイスや送り状の作成もShopify上で行えるため、配送業務の効率化も実現できます。

4.CDNが導入されている

CDNとは、インターネット上で大容量のデータを効率的に配信するためのネットワークシステムです。このシステムは、特に動画配信などの大量データのやり取りに用いられ、全世界に分散配置されたサーバーを利用して、ユーザーの近くでコンテンツを提供します。

ShopifyではCDNを導入しており、世界中どの国からECストアにアクセスしても、サイトの読み込み速度に大きな違いがない状態を実現しています。CDNによるスムーズなサイト運営は、グローバルな顧客をターゲットにビジネスを行う場合、競争力を高める上で重要な要素です。

5.販売チャネルが豊富

越境ECビジネスを成功させるには、多くのユーザーとの接点を確保する必要があります。

Shopifyでは、様々なSNSや大手海外ECモールとの連携が可能なため、AmazonやeBayなど海外の大手ECモールにも商品を出品でき、大幅な売上アップが期待できます。また、InstagramやFacebookなどのSNSに商品リンクを設置し、SNSマーケティングを行うことも可能です。

これらの機能を活用して販売チャネルを増やし、様々な国や地域の顧客に直接アピールすることで、世界中の顧客にリーチできます。

6.多様な拡張機能

Shopifyストアには8,000種類以上のアプリがあり、これらのアプリを活用しストア機能を拡張することで、顧客の様々なニーズに応えることが可能です。

例えば、販売業務の自動化や顧客サービスの向上、配送業務の効率化など、特定の目的に合わせたアプリを導入できます。

ただし、アプリを導入しすぎるとサイトが重くなり動きが遅くなってしまうこともあるため、必要な機能は何かを選別し、アプリ数を適切に管理することが重要です。また、アプリの使用には費用が発生するものも多いため、費用対効果を考えた上で使用するようにしましょう。

7.デザインテンプレートが豊富

Shopifyには、「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートが、無料版・有料版合わせて100種類以上用意されています。デザインテンプレートにはスタイリッシュなものから高級感のあるもの、カジュアルなものなど様々なものがあり、ブランドイメージやターゲット層の好みに合わせて選べます。

プログラミングやデザインの知識がなくても、デザイン性の高いテンプレートを簡単に使用できるため、魅力的なECサイトを低コストで構築可能です。これにより、異なる国や地域のユーザーに対し自身のストアを効果的にアピールでき、快適なショッピング体験の提供が可能となります。

Shopifyで越境ECサイトを作る際の手順

ここでは、Shopifyで実際に越境ECサイトを作る際の手順を各ステップに分け、キャプチャ付きで解説します。

これから越境ECに対応させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Step1.マーケットと言語設定

まずは、販売したい国と、その国の言語を設定します。

※この設定では、Shopifyアプリから翻訳アプリをインストールする必要があります。

手順1:管理画面>設定>マーケット>マーケットを追加>マーケット名を入力し、販売したい国にチェックを入れ、「マーケットを追加」をクリック

手順2:設定>言語>「言語を追加」>追加したい言語を選択し、「追加」をクリック

手順3:追加した言語は「非公開の言語」となっているため、「・・・」マークをクリックし、「公開」を選択

任意の翻訳アプリをダウンロードし、言語欄に表示されている言語の「翻訳」をクリックすれば、設定は完了です。

Step2.対応通貨設定

次に、多通貨設定を行います。

多通貨設定を行うには、Shopify ペイメントを有効にする必要があります。

Shopify ペイメントを有効にし、設定>決済>Shopify ペイメント欄の「管理する」をクリックし、「通貨を設定する」から表示させたい通貨を選択します。

Step3.地域に合わせた決済サービスを導入

商品やサービスを販売する国や地域に合わせた決済サービスの導入も重要です。

ここでは、個別の決済方法を追加する方法を紹介します。

手順1:設定>決済>「別の決済方法」欄で「決済方法を追加」をクリック

手順2:「決済方法で検索」の欄にカーソルを合わせ、追加したい決済手段を選択し、「インストール」をクリック

手順3:インストール画面に遷移するので、「アプリをインストール」を選択し、遷移先画面で必要な情報を入力します。

Step4.配送料の設定

Shopifyでは、配送料を設定した地域にのみ商品・サービスの販売が可能です。そのため、新たに販売を開始したい地域の設定を行う必要があります。

手順1:設定>配送と配達>一般設定>「配送エリア」欄の「エリアを作成」をクリック

手順2:エリア名を入力し、配送エリアを選択後、「完了」をクリック

手順3:新たに設定した地域欄にある「送料を追加する」をクリックし、料金の名前と配送料を入力し、「完了」をクリック

手順4:最後に画面右上の「保存する」をクリックすれば、配送料の設定は完了です。

Step5.配送方法を決める

海外へ商品を発送するには、どの配送業者に依頼するかを事前に決めておくとスムーズに発送作業を行えます。

越境ECを行う際の主な配送方法として、「クーリエ便」と呼ばれる国際宅配便を利用するか、日本郵便が提供する海外配送サービスを利用する方法が挙げられます。

両者それぞれにメリットとデメリットがあり、発送先の地域によっても選択肢は変わるため、自身のストアにはどれが適切か、しっかりと考えることが重要です。

海外配送の特徴や配送方法について詳しく知りたい方は、Shopifyブログ「越境EC物流の基礎知識 海外配送の特徴と配送方法をご紹介」をご確認ください。

Step6.関税や消費税を確認しストアに記載する

越境ECビジネスを開始する前に、販売国の関税や消費税の情報を調査し、オンラインストアに追加で発生する金額などを明記する必要があります。なぜなら、関税や消費税は国によって大きく異なるため、それらを調査せずビジネスを開始した場合、予期せぬコストの増加や法的な問題に直面するリスクがあるからです。

ユーザーに正確な金額を示す方法として、チェックアウトの段階で対象国の関税や消費税を自動的に計算し表示させるのが有効です。また、FAQページなどを作成し、詳細な関税情報を掲載するのも良いでしょう。

Step7.販売国の法律を確認する

越境ECビジネスにおいて、販売国の法律を事前に確認し理解した上で取引を行うことが重要です。

国によって、独自の商法や消費者保護法、輸入規制やプライバシーポリシーなどのビジネスに影響を与える様々な法律が存在します。各国の法律を無視したり、知らないうちに法を犯したりしてしまった場合、違法行為に該当する可能性があり、罰金やビジネスの停止などを命じられる恐れもあります。

そのため、販売国の法律を正しく理解し、それに準拠したビジネスを行うことで、法的なトラブルを避けることができ、安定したビジネスを展開できるでしょう。

Shopifyで越境ECに成功している事例を紹介!

ここでは、実際に越境ECビジネスを行い成功している事例を5つ紹介します。

  • GLOKEN
  • Bento&co
  • Kakimori
  • Fake Food Japan
  • SAMURAI STORE

成功事例を知り、自身のストアに活かせるポイントがないか探ってみてください。

1.GLOKEN

GLOKEN」は、国内だけでなく海外にもけん玉の普及を目指している越境ECサイトです。

実際に、伝統と現代技術を融合させ、IT技術を取り入れた「電玉Ver.2:「グミ」シリーズ」という新しいタイプのけん玉を開発しています。この製品はスマートフォンと接続でき、世界中のけん玉プレイヤーと対戦できる次世代のけん玉です。

また、「KWC(けん玉ワールドカップ)」という世界中のけん玉愛好家が参加するオンラインイベントを開催し、国際的なけん玉コミュニティの形成にも貢献しています。

2.Bento&co

Bento&co」は、京都を起点として設立された越境ECストアで、弁当箱やキッチン用品、食器などの関連商品を販売しています。

創設者はフランス人で、日本や京都について紹介するブログからビジネスをスタートさせ、のちに弁当箱を販売するビジネスを開始。越境ECサイトの開設はリーマンショックの時期と重なり、その影響で国外でも外食を控え、自家製弁当を好む人々が急速に増加し、弁当箱ビジネスの迅速な成長に繋がりました。

京都市内には実店舗も構えており、日本の弁当文化を世界に広めています。

3.Kakimori

Kakimori」は東京の台東区に位置する文房具店で、オーダーメイドのノートや筆記用具を提供する越境ECサイトを展開しています。

顧客の要望に応じたカスタムメイドのノートや筆記用具を提供しており、特にオリジナルインクの作成サービスが人気です。顧客一人ひとりの好みやニーズに合わせた商品を提供することで、幅広い顧客層を惹きつけています。

KakimoriのECサイトは、独自の世界観を前面に打ち出していることが特徴的です。サイトを訪れるだけで、その魅力的な商品に心躍る魅力的なユーザー体験を提供しています。このようなブランディング戦略は、顧客の購買意欲を刺激し、越境ECビジネスにおける規範とも言えるでしょう。

4.Fake Food Japan

Fake Food Japan」は、日本独特の「食品サンプル」を販売する越境ECサイトを運営しています。

同社の食品サンプルはストラップやアクセサリー、小物として加工され、本物の食べ物に酷似していることから、海外ユーザーからは「本物のようだ」と高く評価されています。

海外向けのECサイトでは、食品サンプルを使ったユニークなiPhoneケースや耳かきなどの珍しい商品が表示されており、世界中の注目を集めている事例です。

5.SAMURAI STORE

SAMURAI STORE」は、元eBayの社員である桐田敏彦氏によって設立された企業で、本物の鎧兜を中心とした商品を取り扱う越境ECサイトです。2002年にサイトが立ち上げられ、甲冑や刀剣類(居合刀・装飾刀)などの販売に特化しており、世界中のコレクターからの支持を得ています。

同社は、越境ECビジネスの黎明期から甲冑の販売に着手し、その価格帯は30万円から300万円と幅広く設定されています。また、信頼性の高い決済システムとしてPayPalを採用し、幅広い国と通貨に対応しています。

さらに、ホームページやSNSで目を引く画像を全面に押し出し、商品ごとにわかりやすいカテゴリを設計することで、ユーザービリティの向上にも成功している事例です。

越境ECでよくある失敗

最後に、越境ECでよくある失敗事例を紹介します。

この章で紹介する具体例をよく理解し、同じミスを犯さないよう対策を講じることで、越境ECビジネスをスムーズに進められるでしょう。

自社商品と現地トレンドのミスマッチ

越境ECビジネスでよく見られる失敗1つに、自社商品と現地のトレンドやニーズとのミスマッチが挙げられます。

商品と現地トレンドとのミスマッチは、現地の市場に対する十分なリサーチが不足しているために起こります。現地の文化や気候、流行などについての理解が不足していると、商品が現地の市場にはマッチせず、消費者の関心を引くことができません。

対策方法

商品のミスマッチを防ぐためには、事前に徹底した市場調査を行い、現地のニーズに合わせた商品の提供が重要です。また、現地ユーザーにとって使いやすいWebサイトのデザインも重要で、商品の探しやすさや購入プロセスのスムーズさなどを考慮したデザインが求められます。

商品を選定する際にはターゲット層を明確にし、売れ筋商品やトレンド性のある商品、オリジナリティのある商品を選び提供することが成功に繋がるポイントです。

日本で成功したマーケティングをそのまま活用

日本で成功したマーケティング戦略を他国でそのまま適用しようとすると、効果が出ずに失敗する可能性があります。この原因として、各国には異なる文化や国民性、流行のマーケティング手法があるため、日本で有効だった方法がそのまま通用するとは限らないのです。

対策方法

越境ECビジネスでマーケティング戦略を成功させるためには、現地に特化した戦略を立て、実行することが重要です。また、国や地域ごとに主要なコミュニケーションツールや流行りのSNSは異なるため、どのツールを軸に集客やリピート施策を展開するかは慎重に検討する必要があります。

現地の法律や商習慣への理解不足

海外で商品やサービスを販売するにあたり、現地の関税や法規制、販売が禁止されている商品などの理解が不十分な場合、ビジネスの失敗に繋がるケースがあります。

特に、国によってビジネスに関わる規制は定期的に更新されるため、最新の情報を把握していないと重大な問題を引き起こしてしまう可能性もあるため注意が必要です。

対策方法

現地の商習慣に対応するためには、現地の関税や法規制、決済方法や配送方法などを事前に詳しく把握し、必要であれば専門家や弁護士の助言を得た上でビジネスを行うことが大切です。

また、常に法改正の内容や最新情報をキャッチし、迅速に対応することがトラブルを避ける上で重要だと言えます。

運営体制が整っていない

対応スタッフの不足や採用の失敗、業務の過剰な負荷など、運営体制が整っていないことが原因で業務が滞ってしまうケースも少なくありません。

具体的には、現地ユーザーの確保が足りておらず現地の消費者からの質問に対応しきれなかったり、発送業務を行うスタッフが少人数なために配送遅延が起きるリスクがあります。

対策方法

越境ECビジネスを成功させるためには、適切な運営体制の確立が重要です。十分な人員の確保や、専門知識を持つスタッフの配置、言語対応能力の向上、効率的な商品管理システムの構築などを入念に行い、準備しておく必要があります。

必要に応じて、現地の専門家やコンサルティング会社に一部業務を委託することも解決策の1つです。適切な体制を整えた上でビジネスを開始することで、ユーザーからのクレームや不健全な環境を避けられ、ビジネスを成功へと導くことができます。

まとめ

越境ECビジネスを成功させるには、現地のトレンドや商習慣、決済方法の対応など、様々な観点から事前準備を行うことが重要です。特に、異なる国で商品を販売するには言語の壁が大きな課題となるケースが多いため、ECストアを現地の言葉に適用させ、現地ユーザーに快適なショッピング体験を提供できるかが成功の分かれ目となるでしょう。

Shopifyは、50以上の言語と130ヵ国以上の通貨に対応しており、多彩な決済方法も取り揃えられているため、越境ECを行いたい場合には最適な選択肢だと言えます。

これから越境ECを始める方は、本記事で紹介した内容を参考にしていただけますと幸いです。

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