配送日時指定.amp

2024.10.31

Shopifyの配送方法と設定を画像で解説|アプリや注意点も

「Shopifyでの配送業務について具体的なやり方を知りたい」
「配送設定で役に立つShopifyアプリを知りたい」

ShopifyでECサイトを開設した方の中には、上記のようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?Shopifyには様々な配送設定があるため、何ができるかを理解しておくことで、自身のストア運営に最適な配送方法やアプリなどを選択できるようになります。

本記事では、配送設定をする上で事前に考えるべきことや、基本的な送料の設定手順をキャプチャ付きで紹介しています。また、配送設定の手間を省ける便利なアプリやサービスについても触れているため、ぜひ最後までご覧ください。

Shopifyの送料設定なら「配送カスタム.amp」アプリがおすすめ

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Shopifyアプリ「配送カスタム.amp」を使えば、より柔軟な条件での送料設定を実現します。
・エリアごとの送料設定(都道府県単位 / 郵便番号単位 / 離島)
・小型便・クール便など配送種別ごとの送料設定(商品タグ)
・カンガルー置き配便や代引き配送の送料設定

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目次

Shopify配送の4つの特徴

まずは、Shopifyでの配送における4つの特徴を紹介します。

1.柔軟な送料設定

配送先エリアや商品の重量、購入価格など、様々な条件に基づいて、ユーザーの納得のいく送料設定を実現できます。
送料設定は非常に重要で、デンマークにあるオンライン上のユーザー行動を研究している機関が発表した2023年のデータによると、約47%のユーザーが送料や追加費用を理由にカートを離脱していることがわかっています。

2.世界中への発送

複数の配送業者と連携し、世界中の国や地域への発送に対応ができます。
Shopifyでは、

  • 50の言語
  • 130以上の通貨
  • 100種類以上の決済方法

に対応していたり、国ごとに異なる複雑な税率設定を簡単に行える機能を提供しているため、今後事業をグローバルに展開していきたいと考える方にはぴったりのECプラットフォームだと言えます。

3.効率的な配送管理

配送ラベルの印刷や追跡番号の発行もでき、注文管理と配送管理をまとめて一括で行うことができます。また、複数倉庫への在庫分配や、発送代行サービスとの連携も可能です。

上記の設定はShopifyアプリを活用することでより簡単に実現できます。

配送ラベルの違いは配送スピードにある

Shopifyの配送ラベルには、配達速度によって違いがあります。例を挙げると、2日以内に配達できる配送ラベルは7~10日で配達できるラベルよりも高い価格設定になっています。また、ラベルをつけると商品の破損や紛失などといった事態が起こった場合の賠償保険がついてくるので、安全に配送をしたい事業者にとっては有用です。

一部のラベルには以下のような機能が追加サービスとして購入できることもあります。

  • 追跡番号:配達する荷物の所在を確認できる
  • 署名確認:荷物が受取人本人にちゃんと届いているか確認できる
  • 年齢確認:年齢制限が必要な商品を未成年に届けないように設定できる

上記のようなオプションがあることも多いため、効果的に活用しましょう。

4. トラブルが起こりにくい返品・交換対応アプリの用意

Shopifyには、商品に欠陥があった場合やユーザーとの何らかのトラブルがあった場合に、スムーズに返品・交換ができるアプリが用意されています。例えば返品に必要なフローを自動化してくれる「AfterShip Returns」や5,000以上のストアで利用されている「Return Prime: Exchange &Refund」などが挙げられます。

デフォルトでも返品対応はできるようになっていますが、上記のようなアプリを導入することによって、よりストレスフリーにユーザーとやり取りができるようになるでしょう。

基本的な配送設定の手順を紹介

ここでは、Shopifyでの基本的な配送設定の手順をキャプチャ付きで紹介します。

発送元の設定

まずはShopifyの管理画面で発送元の住所を設定します。発送元の住所を正しく設定することで、送料が正確に計算され、顧客に正確な情報を伝えられます。

また、Shopifyでは配送元が複数ある場合、商品ごとの配送元を設定することも可能です。

手順1:設定>ロケーション>「ロケーションを追加する」をクリックします。

手順2:任意のロケーション名と追加したい住所を入力し、「保存する」をクリックします。

手順3:ロケーションの画面に戻り、追加した住所が反映されていることが確認できたら配送元の追加作業は完了です。

配送料の設定

次に、配送料を設定していきます。

Shopifyでは下記の配送料設定ができるため、どの設定が自身のストアに必要かを決めます。

  • 全国一律送料
  • 「〇〇円以上購入で送料無料」設定
  • 送料無料
  • 都道府県ごと
  • 商品重量ごと
  • 配送手段ごと(ローカルデリバリー・店舗受け取り)

1.全国一律の送料設定

まずは「全国一律の送料設定」を設定する方法を解説します。Shopifyでは、初期設定の送料設定がすでに全国一律となっているので、確認しましょう。

手順1:管理画面>設定>配送と配達

手順2:配送と配達画面>「基本の配送料」欄の「一般設定」をクリック

手順3:基本プロファイル画面>配送エリア欄の国内配送の右側にある「・・・」をクリック

手順4:「ゾーンを編集する」を選択

手順5:配送エリアを編集画面>検索窓で「日本」と入力

手順6:「47個中47の都道府県」の右側下矢印をクリック

手順7:すべての都道府県にチェックが入っていることを確認>右下の「完了」を選択

2.「〇〇円以上購入で送料無料」の設定

「〇〇円以上購入で送料無料」とは、ストア側で設定した一定以上の金額の買い物をした際に送料が無料になる、というものです。

設定の際は、条件付き設定を行います。この場合も、全国一律と同じ手順で設定を進めていきます。

手順1:管理画面>設定>配送と配達を選択
手順2:配送と配達画面>「基本の配送料」欄の「一般設定」をクリック
手順3:「送料を追加する」を選択
手順4:追加設定画面>料金の名前と価格を設定>「条件付き価格を追加」をクリック
手順5:「注文額に基づく」を選択
手順6:今回の場合1,000円以上で送料無料なので、最低価格の欄に「1,000」と入力
手順7:最高価格はなにも入れず「完了」をクリック

配送エリア欄に先ほど作成した送料設定が追加されていることが確認できます。

3.「送料無料」の設定

送料無料の設定手順は、途中まで前述した「〇〇円以上購入で送料無料」と同じです。

手順1:管理画面>設定>配送と配達
手順2:配送と配達画面>「基本の配送料」欄の「一般設定」をクリック
手順3:「送料を追加する」を選択
手順4:追加設定画面>料金の名前と価格を設定>料金の名前を入力
手順5:価格は0円>「完了」をクリック

4.「配送地域ごと」の設定

「配送地域ごと」とは、配送先の地域によって送料を変動させる設定です。

手順1:管理画面>設定>配送と配達
手順2:カスタム配送料欄>「新しいプロファイルを作成する」を選択
手順3:「配送プロファイルを管理する」画面>名前欄に新しく絞り込みたいエリアがわかるような名前を入力
手順4:配送元欄の「エリアを作成」を選択
手順5:エリア名の欄に、名前を入力
手順6:検索窓に「日本」と入力>絞りたいエリアの都道府県を選択>「完了」を選択
手順7:「送料を追加する」をクリック
手順8:料金の名前と価格を入力し、「完了」を選択

ここまでで、配送地域ごとの送料設定が完了です。Shopifyのデフォルトの機能では、都道府県単位での送料設定までが可能です。

しかし、郵便番号単位や離島への送料設定など、より細かい条件で設定をしたいという方もいるでしょう。

そのような場合、のちほど紹介するアプリを利用する必要があります。詳細な送料設定をしたいという方は、ぜひそちらも参考にしてみてください。

5.「商品重量ごと」の設定

「商品重量ごと」は、注文した商品の重量に応じて送料が変動する設定です。

手順1:管理画面>設定>配送と配達>一般設定>送料を追加するの順に選択
手順2:料金の名前と価格を入力>「条件付き価格を追加」をクリック
手順3:「アイテムの重量に基づく」を選択
手順4:「最小重量」の欄に設定したい重さを入力>「完了」を選択

6.「配送手段ごと」の設定 

「配送手段ごと」は、ユーザーが選択する配送方法によって送料が変わる設定です。

Shopifyでは「ローカルデリバリー」と、「店舗受け取り」の2つの配送設定が可能です。

■ローカルデリバリー

ローカルデリバリーとは、注文を頂いたあと、お客様の玄関先まで直接商品を配送する方法です。設定方法は、以下の通りです。

手順1:管理画面>設定>配送と配達
手順2:「ローカルデリバリー」欄にあるロケーションを選択
手順3:「このロケーションではローカルデリバリーを提供しています」にチェック
手順4:配達エリア欄の項目を入力し、すべて記入し終わったら「保存」をクリック

■店舗受け取り

店舗受け取りは、ユーザーがネットで注文をしたあと、直接店舗まで受け取りに行く方法です。設定方法は以下の通りです。

手順1:管理画面>設定>配送と配達>「店舗受取」欄にあるロケーションを選択
手順2:「このロケーションでは店舗受取を提供しています」にチェックを入れる
手順3:チェックアウト時の情報や、受取通知の準備が整った注文欄の受け取り手順を入力し「保存」をクリック

7.送料を記載したページの作成

送料設定が完了したら、送料を記載したページを作成しましょう。

詳細な送料が記載されたページをストアのフッターに追加できるため、ユーザーは購入に進む前に、送料を確認できます。

手順1:管理画面>オンラインストア>ページ>「ページを追加」をクリック
手順2:タイトルとコンテンツ欄に、送料についての記載をし、保存ボタンをクリック
手順3:オンラインストア>メニュー>メインメニューを選択
手順4:メニュー項目を追加する>「検索またはリンクを貼り付ける」をクリック
手順5:選択できる項目が表示される>先ほど作成した、ページ>「配送料についてのお知らせ」をクリック
手順6:選択が完了したら、「追加する」をクリック>「メニューを保存」を選択

実際にストアの画面上に表示されているかを確認しましょう。

手順7:画面左側の「オンラインストア」にカーソルを合わせ、目のマークをクリック
手順8:画面上部に先ほど設定した「配送料について」が反映されていることを確認

在庫管理の方法

Shopifyでは、商品が注文されると自動的に在庫が減り、在庫数が0になった時点で販売が停止されます。そのため、在庫を追加した場合はShopifyの管理画面上で在庫数を管理する必要があります。

在庫管理の方法は以下の通りです。

手順1:管理画面>商品管理>在庫をクリックすると、その時点で登録されている全ての商品と在庫数が表示されます。

手順2:「販売可能在庫」と「手持ち在庫」の数値を変更させられるため、在庫数が変動した段階で数値を変更し、「保存」クリックします。

以上で、基本的な在庫管理は完了です。

注文処理方法

手順1:ECストア上で注文が入ると、管理画面上の「注文管理」の横に数字が表示されるので、「注文管理」をクリックします。

手順2:注文をクリックすると、詳細情報が表示されるため下記項目の確認を行います。

  • 住所に不備がないか
  • 決済が完了しているか
  • 注文後にキャンセルされていないか
  • 商品の在庫はあるか
  • メモに何か特記事項が記載されていないか

上記を確認し問題がなければ、「その他の作業」>「明細表を印刷する」をクリックし、明細表を出します。

手順3:印刷した明細表を同封し、商品を梱包します。配送業者の送り状に注文者の情報を記載し、商品を発送します。

手順4:商品を発送したら、「アイテムをフルフィルメント」をクリックし、「追跡情報を追加」をクリックします。

手順5:「追跡番号」と「配送業者」を入力し、保存ボタンをクリックします。

以上で、基本的な注文処理は完了です。

注文状況の可視化の方法

注文した商品が発送されると、ユーザーには自動的に通知メールが送付されます。メールには、発送処理時に入力した追跡番号と、追跡を行うためのリンクが含まれているため、ユーザーはそこから追跡情報を確認できます。

また、ユーザーはShopifyのアカウントにログインし、「注文履歴」から発送済みの注文を選択し、追跡番号を確認することも可能です。

Shopifyの管理画面上に商品の発送状況を表示させたい場合は、専用のShopifyアプリを導入することで表示させることもできます。

下記「注文状況管理アプリ」の章では、注文状況を確認できるアプリを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

返品・交換ポリシーの設定

Shopifyでは、返品・交換ポリシーを明記したページを設定できます。

手順1:管理画面>設定>ポリシーをクリックすると、返品ルールを設定できる画面に遷移するので、「管理」をクリックします。

手順2:下記項目を設定し、「保存する」をクリックします。

  • 返品期間:注文配達後に返品リクエストを受け付ける期間
  • 返品の送料:返品にかかる送料の負担と1回の返品につき請求される金額の設定
  • 返品手数料:返品手数料の有無
  • 最終セール品:返品リクエストのできない商品の設定

手順3:「返品ルールを有効にする」をクリックします。

手順4:管理画面>設定>ポリシーの画面に戻り、返品ルールがオンになっていることを確認します。

手順5:Shopifyのテンプレートだけでなく、独自に返品と返金のポリシーを設定することもできます。管理画面>設定>ポリシー画面下部に、「書面による返品と返金のポリシー」という欄が表示されているため、そこに追加したい内容を記載し、「保存する」をクリックします。

手順6:返品および返金ポリシーを追加すると、自動的にチェックアウトページのフッターにリンクが追加され、注文を行ったユーザーはチェックアウト前にポリシーを確認できるようになります。

そのため、オンラインストア上にも追加したページを表示させる必要があります。

ページを追加するには、管理画面>オンラインストア>メニュー>「メニュー項目を追加する」をクリックし、メニュー名と掲載する情報を選択します。ここでは、「ポリシー」>「Refund Policy」を選択します。

手順7:「追加する」をクリックし、「保存」します。

手順8:オンラインストアを表示し、追加したページが正しく反映されていることを確認し、設定は完了です。

配送業務で覚えておくべき9つの注意点

ECサイトの運営において、配送設定は非常に重要な要素の1つです。間違った配送設定は、ユーザーの購買意欲を低下させてしまう原因にもなるため注意が必要です。

ぜひ、考え方のポイントを理解し、適切な配送設定を行うための参考にしてみてください。

1.商品サイズや重さの確認

商品のサイズや重さによって、送料が大きく変動する場合があるため、自社で取り扱っている商品のサイズや重さを事前に確認しておくことが重要です。

例えば、家具や家電製品などサイズの大きい商品を販売している場合、専門の運送会社やサービスを利用する必要があり、配送費用は通常の送料よりも高くなる傾向にあります。大きな商品や重い商品があるにもかかわらず、それを考慮しない送料設定をしてしまうと、ストア運営者側の送料コストが大きくなってしまいます。

自社で取り扱っている商品サイズや重さを正確に把握し、適切な配送方法や配送業者を選ぶことは、ビジネスを長期的に運営していく上で重要です。

2.発送元の確認

どこからお客様に商品を発送するのか、は必ず事前に確認したいポイントです。

例えば、複数の倉庫で商品を管理している場合、商品の在庫がどの倉庫にあるかによって配送コストと到着までにかかる時間が変わります。近い倉庫から発送することで、配送料は安くなり配送時間も短縮されるため、顧客に迅速かつコスト効率の良いサービスを提供できますが、逆も然りです。

そのため、事前に発送元を確認し、最適な配送元を選択することが重要です。

3.適切な送料の設定

送料には、

  • 全国一律の送料
  • 送料無料
  • 一定金額以上の購入で送料無料
  • 配送地域ごと(都道府県単位)の設定
  • 商品重量に基づく設定

など、いくつかの設定のパターンがあります。
これらの中から、利益率を考慮した上で、自社のビジネスモデルや商品の特性、顧客のニーズに最も適した送料パターンを選ぶことが重要です。

4.配送業者の選定

配送業者を選定する際は、主に以下のような点を考慮し、総合的な観点で配送業者を選ぶ必要があります。

  • 各配送業者の特徴や強み
  • 発送手段
  • 金額
  • 対応温度
  • 対応している決済方法
配送業者特徴・強み発送手段100cm以内の配送料(※1)対応温度決済方法
ヤマト運輸・宅配便以外の様々な配送方法が用意されている

・用途に応じた使い分けが可能
・提携コンビニ発送
・営業所へ持ち込み
・集荷依頼
1,530円常温冷蔵冷凍・現金
・クレジットカード
・電子マネー
・オンライン決済(※2)
佐川急便・価格競争力とスピーディーな配送が強み

・北海道から沖縄に翌日届けられる「飛脚航空便」などのサービスも提供
・営業所へ持ち込み
・集荷依頼
1,490円常温冷蔵冷凍・現金
・クレジットカード
・電子マネー
日本郵便・安定したサービスと全国規模のネットワークを持つ

・様々な配送プランを提供
・提携コンビニ発送
・営業所へ持ち込み
・集荷依頼
1,450円常温冷蔵・現金
・クレジットカード
・電子マネー
西濃運輸・他社では対応していない大型サイズの配送も可能

・メインユーザーは法人だが個人でも利用可
・営業所へ持ち込み
・集荷依頼
1,331円常温冷蔵冷凍不明※営業所または集荷依頼時に確認してください
福山通運・広範な物流ネットワーク

・多様な運送オプション

・法人サービスに特化しており大量の出荷にも対応可能
・営業所へ持ち込み
・集荷依頼

1,450円常温冷蔵不明※営業所または集荷依頼時に確認してください

※1)関東→関東の場合
※2)「宅急便をスマホで送る」の場合のみ利用可能


また、配送業者の選定に伴い、配達方法も合わせて考慮する必要があります。今回はメール便と宅配便について解説します。

メール便と宅配便

メール便宅配便
配達方法(基本的に)郵便受けに配達されるユーザーに直接手渡しで配達
相性の良い商品小型・軽量商品高価な商品や壊れやすい商品
特徴・送料が安い
・全国一律の送料
・商品受け取り時に在宅の必要がない
・追跡機能がある
・破損や紛失に対する保証付き
・配達時間の指定が可能

メール便には以下のようなメリットがあります。

  • 宅配便よりも送料が格段に安い
  • 基本的に郵便受けに届けられるため、在宅の必要なく商品を受け取ることができる

一方で、宅配便のメリットには以下が挙げられます。

  • 追跡機能があるため、ユーザーは商品の配送状況をリアルタイムで確認できる
  • 商品の紛失や遅延などに対する不安を軽減できる
  • ユーザーは配送日時指定できる
  • 破損や紛失に対する保証付きのため、高価な商品や壊れやすい商品を注文した場合に安心

また、Shopifyで購入する際に設定によっては代引きを選択している顧客がいる場合もあるでしょう。その際には在庫管理なども課題として上がるため、代引きを適用しているストア担当者の方は下記の記事もご覧ください。

5.配送オプションの多様化

配送オプションは年々多様化しており、ユーザーの様々なニーズに対応できるようになっています。

以下は、配送オプションの一例です。

  • 置き配
  • 時間指定配送
  • コンビニ受け取り
  • ローカルデリバリー
  • 店舗受け取り
  • ロッカー受取り
  • エコ配送
  • 週末・祝日配送

ECストアを運営する上で、顧客のライフスタイルに配慮し多様な配送オプションを提供することで、快適なショッピング体験を提供でき、顧客満足度を高められます。

加えて、環境に配慮したエコ配送オプションの提供により、環境意識の高い顧客層を引きつけることもでき、競合他社との差別化にも繋がります。

6.在庫管理の最適化

適切に在庫管理を行うための具体的な方法として、過去の販売データや季節変動・市場トレンドを分析して需要予測を行い、結果に基づいて在庫量を調整することが挙げられます。在庫が過剰になりそうな場合には、プロモーションや割引を実施し販売数を増やす戦略も有効です。

適切な在庫管理を行うことで、効率的に商品を出荷でき、配送遅延の防止や財務的な健全性を担保できます。

7.注文処理の効率化

注文処理の作業を効率化させ、適切にミスなく処理できる体制を整えることで、オペレーションコストを削減でき、ブランドの信頼性を高めることが可能です。

注文処理を効率化させる方法として、注文時の自動確認メール送信や、在庫データの自動同期による在庫切れの回避、注文のピッキング・パッキングリストの自動生成などが挙げられます。

また、配送ステータスが「配送準備中」「発送中」などとリアルタイムで確認できるよう設定しておくことで、顧客はいつでも注文状況を把握でき、安心して商品の到着を待つことができます。注文状況の透明化することで問い合わせを減らすこともでき、サポートの負担が軽減され、全体のオペレーション効率にも繋がります。

8.返品・交換ポリシーの設定

返品・交換ポリシーを示しておくことで、顧客が商品を購入後、返品や交換の必要性が生じた場合に不要なトラブルを生むことなく安心して対応できる環境を整えることができます。

返品・交換ポリシーの記載項目には、以下の項目を元に、明確に示しておくことが重要です。

  • 商品の返品期限
  • 返品可能な状態(未使用、元の包装など)
  • 返品時の送料の負担者(顧客か企業か)
  • 交換可能な条件
  • 返品・交換の手順
  • 必要なフォームや連絡先

返品期限は一般的には14日から30日が多いですが、商品や業界によって異なります。また返品が受け付けられる商品の状態も具体的に示しましょう。例えば未使用であることや、元の包装やタグが付いていること、付属品がすべて揃っていることなどが挙げられます。

また、返品が受け付けられた場合の返金方法を明示します。例えばクレジットカードへの返金・銀行振込などをはじめとしてさまざまな方法がありますが、なるべくストア運営を行うにあたって負荷のない方法にするのがベストです。

9.海外への配送方法の確認

海外発送の際には税制・関税・配送業者の選定・配送時間など、多くの要素が関わります。

国内配送とは異なり、様々な法的規制や手続きが必要となるため、海外への配送方法は事前にしっかりと考えておく必要があります。

海外へ商品を発送する方法の1つとして、全世界に広く配送ネットワークを持つDHL、FedEx、UPSなどの国際宅配便サービスを利用する方法が挙げられます。これらの業者は、追跡サービスや速達オプションも充実しており、海外への配送でも安心できるでしょう。

また、日本の企業であるヤマト運輸や佐川急便、日本郵便でも海外への配送サービスを提供しています。

どの配送業者が自分たちにとって適切か、しっかり吟味したうえで判断することが重要です。

海外へ配送する際の注意点

海外発送では、発送遅延や紛失・破損などのトラブルが起こりやすいため、対処法を事前に理解し先回りした準備が重要です。

発送遅延が予想される場合は、顧客に遅延情報を具体的に伝え、代替の配送オプションや速達サービスを提供しましょう。また、割引や返金などの対応も検討し、チェックアウト時には遅延の可能性を事前に通知するなど、透明性のある情報提供を心がけましょう。

紛失・破損のリスクを最小限に抑えるためには、追跡サービスのある配送業者を選び、発送時に追跡番号を伝えることが重要です。万一、紛失や破損が疑われる場合は、配送業者に連絡して状況を確認し、配送保険をかけている場合は保険請求の手続きを行います。顧客へは早急に連絡し、代替品の再送や返金、割引クーポンなどの対応策を提案しましょう。

返品率は通常20%程度ですが、ホリデーシーズンなどの特定の時期には30%まで上昇する可能性があります。返品や交換に応じる場合、ルールを定めた返品ポリシーを事前に設定し、公開しておくことが重要です。Shopifyでの海外発送で返品や交換が発生した場合、Shopify Shippingを利用して返品用ラベルを作成し、送付することが可能です。

返品用ラベルの作成や送信についてはShopify公式のShopify Shippingの返品用ラベルを購入するをご確認ください。

おすすめアプリの紹介

ここでは、配送設定を行う際にあると便利なおすすめアプリを以下の4つにカテゴリごとに紹介します。

  • 配送設定アプリ
  • 在庫管理アプリ
  • 注文状況管理アプリ
  • その他便利アプリ

アプリの利用により、Shopifyのデフォルト機能ではできなかった設定ができるようになり、配送業務にかかる業務負荷を軽減させられます。

配送設定ができるおすすめアプリ

ここでは、細かい配送設定ができる便利なアプリを4つ紹介します。

アプリの利用により、Shopifyのデフォルト機能ではできなかった設定ができるようになり、配送業務にかかる業務負荷を軽減させられます。

1.配送日時指定.amp|配送日時の指定から出荷伝票出力まで

配送日時指定.amp」は、配送日時の指定の受付から出荷伝票エクスポートまで配送関連の機能を幅広く搭載した、Shopify人気配送系スーパーアプリです。

このアプリでできること

  • 配送会社ごとの配送時間帯の設定
  • 最短・最長の配送希望日の設定
  • 商品タグや条件を設定することで配送希望日を指定できないように設定
  • 当日の注文の締め切り時間の設定
  • ストアの休業日や長期休暇等の設定
  • 置き配の設定
  • 注文情報のメタフィールドに配送日時・置き配の項目の登録
  • 注文情報をcsv形式でエクスポートして各運送会社用(ヤマト運輸/佐川急便/日本郵政)の伝票へ出力
  • 追跡番号を読み込み発送完了メールに追跡番号を記載
  • 外部ツールとの連携

日本の配送会社に合わせた配送日時の指定の受付から、休業日や締め時間などのストア運営状況に合わせた設定、置き配、配送伝票CSVエクスポートや追跡番号アップロードなど、配送業務の煩わしい作業を削減します。

標準テーマに対応しており、インストール後すぐに利用可能です。また、Liquidコードを編集することで、デザインを自由に変更することもできます。アプリのインストール方法や、詳細な使い方については、こちらのページをご参照ください。

価格(14日間の無料体験あり)

NORMALADVANCED
$9.8/月$19.8/月

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配送カスタム.amp|詳細な送料設定が可能

配送カスタム.amp」は、Shopifyデフォルト機能では設定できない郵便番号単位での送料設定や、クール便、小型便などの詳細な送料設定を可能にする国産Shopifyアプリです。

このアプリでできること

  • エリアごとの送料設定(都道府県単位 / 郵便番号単位 / 離島)
  • 小型便・クール便など配送種別ごとの送料設定(商品タグ)
  • 重さごとの送料設定
  • カンガルー置き配便の送料設定
  • 代引き配送の送料設定
  • 特定の期間のみを対象にした送料設定

離島への送料を別途設定したい場合や、地域ごとに送料を分けたい場合に役立ちます。また、近年需要が高まっている「置き配」の設定もできるため、宅配便での配送を希望するがなかなか家にいられないというユーザーにも商品を届けることが可能です。

さらに、上記以外にも同梱した場合の優先条件を指定することもできます。

例えば、「大型商品+小型商品を購入いただいた場合、大型商品の送料のみで設定」「常温の商品と冷凍の商品が同時に購入された場合、冷凍送料の方を優先して設定」などの設定が実現できます。

アプリのインストール方法や、詳細な使い方については、こちらのページをご参照ください。

価格(14日間の無料体験あり)

BASIC
$12/月

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送料無料バー.amp|送料無料までの残金を表示できる

送料無料バー.amp」は、ECストア上で送料が無料になるまでの残金を表示でき、追加購入を訴求できる国産Shopifyアプリです。

このアプリでできること

  • 送料無料金額までの差額を表示
  • カート内の商品有無による文言の出し分け
  • ストアデザインに合わせた色のカスタマイズ
  • デバイス別の表示設定
  • 送料無料までの残金を埋められる商品を自動でレコメンド

送料無料になるまでの具体的な金額の表示やレコメンド商品を紹介できるため、ユーザーの「ついでにこれも買おう」という気持ちを後押しできます。残金を表示できる箇所の選択もできるので、自身のストアデザインや雰囲気に合わせ、適切な場所に配置できます。

また、カート内の状況に合わせて表示させる文言を変えることも可能です。最初は「〇〇円以上で送料無料」だったものが、商品がカートに入ると「あと〇〇円以上で送料無料」と表示を変えられます。送料無料の金額を達成すると「送料が無料になりました」と表示させるなど、文言にバリエーションを持たせられます。

アプリのインストール方法や、詳細な使い方については、こちらのページをご参照ください。

価格

無料プランADVANCE
$9.99/月

「送料無料バー.amp」を試してみる(無料版あり)

Easy Rates Japan Post|海外への発送時に送料を自動計算

Easy Rates Japan Post」は、海外発送で日本郵便を利用する場合、決済時に送料を自動計算してくれるShopifyアプリです。リアルタイムで適切な計算を素早く行ってくれるため、ユーザーは面倒な計算をすることなく正確な金額を把握できます。また、包装重量の送料調整や、追加手数料の上乗せなどのカスタマイズ設定も可能です。海外への配送頻度が高い方や、今後越境ECに力を入れていきたいと考えている方におすすめです。

このアプリでできること

  • 国際配送料金の自動計算
  • 配送料やその他制限の調整が可能なカスタマイズ設定
  • 最適な配送オプションのみの表示設定

価格(7日間の無料体験あり)

STANDARD
$9.90/月

在庫管理ができるおすすめアプリ

ここでは、在庫管理に役立つ便利なアプリを2つ紹介します。

在庫数管理を最適化する販売在庫予測|在庫不足を事前に把握できる

在庫数管理を最適化する販売在庫予測」では、商品の在庫状況の表示や、在庫不足になる日の予測・アラートを出すことができるアプリです。店舗の在庫管理作業を効率化し、人為的ミスの軽減と業務負荷削減に役立ちます。また、日本語でのサポートを受けられます。

このアプリでできること

  • 在庫がなくなる日の予測と通知
  • 特定期間の平均購入数や在庫残日数を確認
  • 在庫データをエクスポートし、店舗分析に活用

価格

FREESTANDARDADVANCEDENTERPRISE
無料$9.80/月$80/月$200/月

ロジクラ(Logikura)|iphoneでの操作が可能

ロジクラ(Logikura)」は、iPhoneを活用し直感的な操作で倉庫管理ができるアプリです。

現在約2万社の事業者から利用されており、Web登録を行いアカウントを発行することで簡単にShopifyと連携できます。自社倉庫だけでなく、委託先倉庫での活用も可能です。

このアプリでできること

  • iPhoneによるピッキングやバーコードによる検品で出荷作業を効率化
  • 送り状や納品書の出力、追跡番号を含むフルフィルメントの自動更新を行い事務作業を軽減
  • 直感的に操作できるため教育コストや時間をかけずにスムーズな導入が可能

価格:無料

注文状況管理ができるおすすめアプリ

ここでは、注文状況を管理するのに役立つ便利なアプリを2つ紹介します。

注文ステータストラッカー|リアルタイムで注文状況を確認

注文ステータストラッカー」は、顧客がリアルタイムで注文状況を追跡できるアプリです。幅広いカスタマイズ機能を備えており、商品到着までの不安感を払拭できます。

このアプリでできること

  • FedEx、UPS、DHLなど1,100以上のグローバルキャリアで注文検索が可能
  • Klaviyoを経由し出荷状況追跡イベントをEメールで通知
  • 注文状況のアップデート情報を送付するメールドメインのカスタマイズ

価格

FREE PLANBASIC PLANGROWTH PLANPRO PLAN
無料$9.99/月$24.99/月$74.99/月

SC注文タグとフロー|注文管理プロセスの自動化を実現

SC注文タグとフロー」は、注文管理プロセスを自動化し、効率化するためのアプリです。注文管理ワークフローを自動化することで、時間や充足プロセスを効率化できます。

このアプリでできること

  • 特定の条件基づき自動的に注文にタグを付け、必要な注文管理プロセスを自動的に起動
  • 独自のビジネスニーズに合わせ、無制限にカスタムワークフローを作成できる
  • Shopify管理画面で配送管理ができる
  • フルフィルメントパートナーとの注文連携

価格(7日間の無料体験あり)

Free PlanStarter PlanGrowth PlanProfessional PlanEnterprise Plan
$5.99/月$19.99/月$49.99/月$99.99/月

その他便利アプリ

その他便利なアプリとして、無料プランのある便利なアプリを2つ紹介します。

Order Printer|ストア独自の書類作成が可能

Order Printer」は、カスタマイズした明細書や請求書、領収書の印刷ができるShopifyアプリです。ストア独自の書類作成により印象に残りやすくなり、リピート購入に繋がる可能性があります。

このアプリでできること

  • 注文内容の一括印刷
  • 請求書、梱包明細、配送ラベルの印刷
  • 会社のロゴマークや文字の色やフォントを変更した明細書や領収書の作成

価格:無料

Planet|環境に優しい配送プロセスを実現

Planet」は、環境に配慮した配送プロセスを実現できるアプリです。配送により発生する二酸化炭素排出量を自動計算し、その量に相当するカーボンオフセット(※)を行うことで、配送の環境への影響を抑えます。

※)カーボンオフセット:ある場所での二酸化炭素排出量を、他の場所でのCO2削減やCO2吸収によって相殺すること

このアプリでできること

  • すべての注文をカーボンニュートラルで行える
  • 各注文についての予想配送排出量を自動で計算
  • ストアが気候変動対策に取り組んでいることをユーザにアイコンとバッジで示せる

価格:無料

配送業務の効率化ができるサービスを紹介

最後に、配送業務を効率化できるサービスを2つ紹介します。

注文後の工程を効率化できるサービスを利用することで、配送管理業務にかかる負担を軽減することが可能です。

オープンロジ

オープンロジ」とは、物流に関するすべての業務を代行してくれる、物流プラットフォームサービスです。12,000社以上での導入実績があり、様々な業界で活用されています。

オープンロジの提携倉庫ネットワークは、一元化されたシステムと標準操作で運用されています。このネットワークは事業の成長に合わせて拡大でき、需要の変動にも柔軟な対応が可能です。さらに、在庫を複数の倉庫に分散できるため、ビジネスリスクも減らせます。

配送業務の外注により作業時間を削減でき、ストア運営者は商品の販売やマーケティングにより多くの時間を使えるようになります。

ネクストエンジン

ネクストエンジン」は、複数のネットショップを一元管理でき、受注管理や在庫管理を行ってくれるサービスです。様々な倉庫管理業者と連携しているため、個別で倉庫とやり取りを行っていた方でも、CSVの出荷データを渡すだけでやり取りを完結させることが可能です。

また、倉庫の入荷実績をネクストエンジンに反映させると、ECサイトの在庫数が自動で更新される機能も備わっています。

まとめ

配送設定は、ストアの利益を左右する重要な要素であるため、慎重に検討する必要があります。また、Shopifyのデフォルト機能ではできない詳細な配送設定をしたい場合、専用のアプリを利用するのがおすすめです。ユーザーにとって最適な配送体験の提供や業務効率の向上にも繋がります。

Shopifyでの配送設定にお悩みの方は、この記事を参考に自分たちのストアに合わせた配送設定を検討していただけると幸いです。

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・小型便・クール便など配送種別ごとの送料設定(商品タグ)
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