Shopify

2024.09.30

Shopifyでカゴ落ちが起きる原因と対策|劇的に改善して売上アップ

Shopifyを運営する上で、カゴ落ち(カートの放棄)はEC担当者にとって避けては通れない課題です。

「カゴ落ちの原因を知りたい」
「カゴ落ち対策の方法を知りたい」
「Shopifyでは具体的にどのように対策すれば良いか知りたい」

このようにお悩みの方は多いのではないでしょうか。Shopifyを利用しているストア運営者にとって、カゴ落ち問題は売上の低下に直結してしまう重大な要素となります。

本記事では、Shopifyでカゴ落ちが起こる主な原因をランキング形式で説明し、また対策方法を基礎から応用に分けながら、初心者の方向けに効果的な対策方法を詳しく解説します。

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目次

Shopifyでカゴ落ちが起きる主な原因トップ5

Baymard Instituteの調査「49 Cart Abandonment Rate Statistics 2024」では、ECサイトにおいてどのような要因がカゴ落ちにつながったかが発表されています。カゴ落ちの問題に効果的に対処するためには、まずその原因を理解することが重要です。

以下では本調査をもとに、Shopifyでカゴ落ちとなる原因を紹介します。

1位:追加費用が高すぎて買えない

最も大きな要因として「送料・税金・手数料が高い」(48.0%)が挙げられました。多くの顧客は、商品ページで表示されている価格で購入を決意するでしょう。しかし、カートに進んだ際に予想外に高い追加費用(送料・税金・そのほか手数料など)が発生すると、購入を躊躇してしまうことがあります。

具体例としては「1,000円の商品を購入しようとしたが、送料が800円かかることが判明した」などの場面が考えられます。もし自社ストアで送料を高く設定している、もしくはせざるを得ない状況であれば、一度価格を見直してみることを検討しましょう。

2位:アカウント登録が必要だった

新規顧客にとって、購入のためにアカウント登録を強制されることは大きな障壁となります。特に初回購入や少額の買い物の場合、また「何となくだけど欲しい」のような購買意欲常体であれば、面倒な登録プロセスを避けてサイトを離れてしまう可能性が高くなります。

急いでいる顧客や、あまり関心度が高くない顧客は、特にアカウント作成に時間をかけたくない傾向にあります。また、プライバシーを重視する顧客が個人情報の登録を避けたい場合もあるでしょう。

自社ストアでアカウントの登録を必須にしている場合は、それが主たる原因でカゴ落ちが起きていないか、一度分析してみることをおすすめします。

3位:サイトが信頼できないため、クレジットカード情報を入力したくない

ECストアにおいて、ユーザーがクレジットカード情報を入力することに不安を感じ、購入をためらってしまうケースもあります。特にサイトの信頼性に疑問を感じた場合は尚更です。

Shopifyストアの運営であれば、Shopifyという巨大なプラットフォームの信頼性でカード情報を入力してくれる可能性は高いですが、ストアに対して警戒心を抱くような例外もあるでしょう。このような状況に対処するため、事業者側としては、プライバシーポリシーを明確化したり、顧客からの好評の声を記載したりといった対策が必要です。

4位:配達までに時間がかかりすぎていた

現代の消費者は即時性を求める傾向があります。購入画面で自宅に到着する日数を見たときに、配送にかかる時間が長すぎると感じた場合、他の選択肢を探すために購入を中断してしまうことがあります。

例えば顧客が「急ぎの贈り物を探していたものの、配達に1週間以上かかることが分かった」「季節商品を購入しようとしたが、到着時には使用シーズンが終わってしまう」などといったシーンにある場合は、配送までの時間が原因と考えられるでしょう。

5位:購入プロセスが長く複雑だった

複雑で時間のかかる購入プロセスは、顧客のストレスを高め、途中で買い物をやめてしまう原因となります。特にスマホで購入する場合には、屋外で買い物している状況などでは購入プロセスの問題は顕著になります。

必要以上に多くの個人情報の入力を求められたり、または複数のページを行き来しなければならない煩雑なプロセスになっていたりすると、離脱率が高くなります。入力してもらう項目にもし顧客の商品の好みを聞く質問などが入っている場合、本当にその情報が自社ストアの発展にとって必要不可欠かを確認することが重要です。

6位:注文総額が事前に確認できなかった

顧客は購入前に最終的な支払額を知りたいと考えるのが一般的です。総額が明確でない場合、不安や不信感から購入を躊躇してしまいます。

送料やその他手数料を早い段階で表示しましょう。なるべく顧客の購入意欲の高まりに水を差さないことが重要です。割引やクーポンの適用結果がわかりにくい場合も注意が必要です。

その他:決済手段の少なさやWebサイトの読み込みの遅さ

上記の主要な原因以外にも、以下のような要因がカゴ落ちを引き起こす可能性があります。

  • 決済手段の不足:顧客の好みの支払い方法が用意されていない場合、購入を断念する可能性がある
  • サイトの遅さ: ページの読み込みが遅いと、顧客のイライラを募らせ、離脱につながる可能性がある

このようなことから、なるべくストアページはユーザーが快適に使えるように設計することが重要です。決済手段について詳しく知りたい方は下記の記事を、またサイトの速度改善について知りたい方は「Page Speed Insights」を使用してみてください。

【原因別】Shopifyでできる具体的なカゴ落ち対策

カゴ落ちの主な原因を理解したところで、次はそれぞれの問題に対する具体的な対策を見ていきましょう。Shopify担当者が実践するべき効果的な方法を詳しく解説します。

1.決済に原因がある場合

決済プロセスの改善は、カゴ落ち率を大幅に減少させる可能性がある重要な要素です。以下で対処法を細かく紹介します。

プロセスを明快かつ短くする

決済プロセスの効率化には、3つの重要な要素があります。まず、入力項目を最小限に抑えることです。必要不可欠な情報のみを求め、例えば請求先と配送先が同じ場合は自動的にコピーする機能を実装します。

次に、プログレスバーを導入して「配送情報」「支払い方法」「注文確認」などの各段階を視覚的に表示することで、顧客に進捗を明確に伝えます。最後に、可能な限りワンページチェックアウト方式を採用し、すべての必要情報を1ページで入力できるようにします。Shopify Plusを利用している場合は、これらの最適化を組み込んだカスタムチェックアウトの作成が可能です。

これらの戦略を適切に実装することで、顧客の購入体験を大幅に向上させ、コンバージョン率の改善につながります。

ゲスト購入を許可する

アカウント作成を任意にすることも必要です。ゲストとしての購入を可能にし、顧客に柔軟性を与えることによって、購入への壁を低くします。購入完了後、アカウント作成のメリットを説明しながら登録を促せば、顧客との長期的な関係構築の機会を逃しません。

次に、ソーシャルログインの導入も進めましょう。GoogleやFacebookなどの既存のソーシャルアカウントを使用したログインオプションを提供することで、新規アカウント作成の手間を大幅に削減できます。これにより、ユーザーの利便性が向上し、スムーズな購入体験を実現します。

上記の戦略を実装することで、顧客の購入障壁を低くし、コンバージョン率の向上と顧客満足度の増加を図ることができます。

2.思いがけない追加料金が原因の場合

追加料金によって離脱することを最小限に抑えるための戦略も必要です。以下で詳しい対策を見てみましょう。

送料無料を設定する

送料設定は、顧客の購買意欲と事業の収益性のバランスを取る上で重要な要素です。送料無料を実現する方法として、主に2つの選択肢があります。

まず、一定金額以上の注文で送料無料にする方法です。例えば5,000円以上の注文で送料を無料にすることで、顧客に追加購入の機会を与えます。これは平均注文額の増加にもつながり、事業にとって有益となるでしょう。

もしくは送料込み価格で設定をしておくこともおすすめです。商品価格にあらかじめ送料を含めることで、トータル金額に対する抵抗感を感じさせません。ただし、この方法を採用する際は、競合他社との価格比較で不利にならないよう慎重に価格設定を行う必要があります。

これらの戦略を適切に実装することで、顧客満足度の向上と売上の増加を同時に達成できる可能性が高まります。自社ストアのビジネス状況や顧客層に合わせて最適な方法を選択し、定期的に効果を検証することが重要です。

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商品ページで送料を明確に表示する

エリアによって送料が変わる場合はその旨を明記したうえで、カートに入れる前に送料を示すようにするのも良いでしょう。また送料ポリシーの明確化にし、送料に関する重要な情報を商品ページの目立つ位置に記載します。例えば、「5,000円以上のご注文で送料無料!」というバナーを表示することで、顧客に追加購入のインセンティブを与えると同時に、送料に関する透明性を確保します。

カートの確認ページで送料を示しても良いですが、どちらにせよ顧客にとって快適なほうを選ぶことが大切です。じっくり検討し実施することによって顧客の信頼を高め、購入決定プロセスをスムーズにすることができます。送料に関する明確な情報提供は、顧客満足度の向上とコンバージョン率の改善につながるでしょう。

クーポンや割引を提供する

クーポンや割引の使用は、特に新規顧客に対して効果的です。初めての注文時に使用できる特別なクーポン「初回注文で10%オフ」といったものを用意します。この戦略は初めての購入のハードルを下げる効果があります。また、顧客に良い第一印象を与え、リピート購入の可能性を高めることができます。

次に、カゴ落ち向けクーポンの用意も考えてみましょう。商品をカートに入れたものの、購入を完了しなかった顧客に対してメールで特別な割引を提供します。「お買い物を完了すると5%オフ」などのメッセージを提供することで、購入を躊躇していた顧客を再び呼び戻し、コンバージョン率を高める効果が期待できます。

3.セキュリティが不安であると考えられる場合

オンラインショッピングにおいて、セキュリティは顧客がよく注意するポイントです。信頼を構築するための対策を講じましょう。

信頼できる決済サービスを利用する

信頼できる決済サービスの代表格は「Shopify Payments」です。Shopifyの公式決済サービスを使用することで、安全性と信頼性を顧客にアピールできるでしょう。このサービスはPCI DSSに完全準拠しており、顧客の決済情報を最高水準のセキュリティで処理するため、顧客は安心して購入を行うことができます。

また上記の代案として、有名決済サービスの導入も検討しましょう。PayPalやApple Payなど、顧客になじみのある決済オプションを提供することで、購入時の心理的障壁を下げることができます。これらのサービスは独自の高度なセキュリティ対策を実施しており、顧客に追加の安心感を与えます。多様な決済オプションを提供することで、顧客の好みや利便性に応じた選択肢を用意できます。

上記のセキュリティ対策を定期的に見直し、最新の基準に適合していることを確認することも重要になるため、「導入して終わり」にならないようにしましょう。

プライバシーポリシーを明確に記載する

顧客がいつストアに訪問してもプライバシーが保護されていると理解できるように、分かりやすいプライバシーポリシーの作成と、またデータ保護への取り組みを積極的にアピールしましょう。

プライバシーポリシーでは法律用語を避け、一般の顧客にも理解しやすい平易な言葉で記述することが重要です。個人情報の収集目的、使用方法、保護対策などを明確に説明し、顧客が自分の情報がどのように扱われるかを容易に理解できるようにします。これにより、顧客との信頼関係を築き、透明性を高めることができます。

また、GDPRやCCPAなどの国際的なデータ保護規制への準拠を明示することで、グローバルな顧客にも信頼感を与えることができます。これは特に、国境を越えてビジネスを展開する際に重要となります。

4.サイトのUIが原因である場合

ユーザーインターフェース(UI)の最適化は、顧客体験を向上させ、カゴ落ち率を減少させる重要な要素です。

サイト速度を見直す

まず、画像の最適化です。高品質を維持しながら画像サイズを圧縮することで、ページの読み込み時間を大幅に短縮できます。Shopifyには標準で画像最適化機能が備わっていますが、さらなる改善が必要な場合は、外部の画像圧縮ツールの活用も有効です。適切に最適化された画像は、品質を損なうことなくサイトのパフォーマンスを向上させられます。

次にテーマの軽量化もしてみましょう。不要なアプリや機能を削除し、サイトの基本構造をスリム化することで、読み込み速度を向上させることができます。特に、AMP(Accelerated Mobile Pages)対応のテーマを使用することで、モバイルユーザーに対してより高速な閲覧体験を提供できます。

モバイルでも見やすいかを確認する

レスポンシブデザインの採用をすることによって、さらにユーザーにとって快適な購入環境を整えることができます。すべてのデバイスで最適な表示が可能なレスポンシブテーマを使用することが重要です。Shopifyの多くのテーマは標準でレスポンシブ対応していますが、カスタマイズ後も正しく機能することを確認する必要があります。

次に、モバイルファーストの設計アプローチです。モバイルユーザーの体験を優先して設計し、そこからデスクトップ版に拡張していく方法です。ボタンのサイズ、フォントの大きさ、画像の配置などをモバイル向けに最適化することで、小さな画面でも快適に閲覧・操作できるようにしましょう。

【発展編】すぐに実行できるカゴ落ち対策

基本的なカゴ落ち対策に加えて、さらなる改善を目指すためには、発展的な対策が必要です。以下で紹介する方法を組み合わせることで、カゴ落ち率を大幅に改善し、売上の向上につなげることができます。

カゴ落ちリマインダーメールを送信する

買い物を途中でやめた顧客に対して、メールアドレスが収集できている顧客であれば、リマインドメールを送信することが効果的です。最初のメールはカート放棄から1時間以内に送信することで、顧客の購買意欲が最も高い時期を逃さずにアプローチできます。

その後、2通目のメールを24時間後に送信することで、最初のメールを見逃した顧客にリーチし、購入を再検討する機会を提供しましょう。最後に、72時間後に3通目のメールを最終リマインダーとして送信します。

以下では、カゴ落ちの際に使える例文を紹介します。

カゴ落ちの例文1:アパレル系ストアの場合(1通目・1時間以内)

件名:お選びいただいた商品、まだお取り置き中です♪

本文:

こんにちは、[お客様のお名前]様

いつも[ストア名]をご利用いただき、ありがとうございます。
先ほどショッピングカートに入れていただいた[商品名]について、まだお取り置きしております。

[商品画像]

この[商品名]は、今季トレンドの[特徴]を取り入れた一点物。着心地の良さと洗練されたデザインで、普段使いからちょっとしたお出かけまで幅広く活躍します。

サイズや色でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。きっとぴったりの一着が見つかるはずです。

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何かご不明な点がございましたら、いつでもお問い合わせください。あなたの素敵なファッションライフをサポートさせていただけることを楽しみにしています。

[ストア名]カスタマーサポート

まずは購買後すぐに送信するメールの例です。件名はキャッチーに、また内容はそれほど強く押す形ではなく軽く問いかけるような形で締めましょう。

カゴ落ちの例文2:雑貨系ストア(2通目・24時間後)

件名:まだ間に合います!あなたのお部屋を彩る素敵なアイテム

本文:

[お客様のお名前]様

[ストア名]です。昨日ショッピングカートに入れていただいた商品のご案内です。

[商品画像]

[商品名]は、毎日の生活に小さな喜びをもたらす特別なアイテム。手に取るたびに、あなたの心が少し軽くなるような、そんな魔法のような力を秘めています。

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ご不明な点やご相談がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。あなたの毎日が少し特別になりますように。心を込めてサポートさせていただきます。

[ストア名]

「まだ間に合います」という言葉を出すことで、顧客に緊迫感を与えます。メールの内容よりは送る時間とタイトルが重要になるため、件名はじっくり考えるようにしてみてください。

カゴ落ちの例文3:アパレル・雑貨複合ストア(3通目・72時間後)

件名:これが最後のチャンス!あなたのためにとっておきました

本文:

[お客様のお名前]様

[ストア名]です。カートに入れていただいた以下の商品、まだお取り置きしています。

- [アパレル商品名]- [雑貨商品名]
[商品画像]

この2つを合わせると、まるでプロのスタイリストがコーディネートしたかのような素敵な組み合わせに。あなたの個性を引き立てる、特別なアイテムたちです。

実は、これらの商品は残りわずか。他のお客様からも多くのお問い合わせをいただいています。
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ご質問やご相談は、いつでも歓迎です。あなたの特別な一日のお手伝いができることを、心より楽しみにしています。

[ストア名]

最後のリマインドメールには、もし可能であればクーポンの適用を促しましょう。割引になると「やっぱり買おう」と思ってくれる可能性も高くなります。また、これ以上強くメールを送り続けると顧客が煩わしく感じるため、メールは3通程度までに留めておきましょう。

ライブチャットで質問に対応する

購入画面で顧客が持っている疑問を解決できれば、カゴ落ちにならない可能性が高くなります。これを実現してくれるのがライブチャット機能です。ライブチャットに顧客の名前を使用することで個人的な触れ合いを加え、顧客との関係性を深めましょう。次に、カゴ落ちの内容を具体的に含めることで、顧客に購入を検討していた商品を思い出させ、興味を再燃させることができます。

さらに、それぞれの商品の魅力を再アピールすることが重要です。例えば、商品の特徴や利点を詳しく説明したり、使用シーンを提案したりすることで、顧客の購買意欲を刺激しましょう。

このようなパーソナライズされたアプローチにより、顧客は自分のニーズや興味に合わせたコミュニケーションを受け取ることができ、結果としてコンバージョン率の向上につながります。

カート内容を保存する機能を提供する

カゴ落ちを防ぎ、顧客の購買体験を向上させるための効果的な戦略として、カート内容を保存する機能の提供が挙げられます。この機能により、顧客はページから離脱してしまっても、後で簡単にカートの内容を復元できるようになります。例えば、顧客がデバイスを切り替える際や、購入の決定に時間がかかる場合に特に有用です。

【目的別】カゴ落ち対策におすすめのアプリ

以下では、目的別でカゴ落ち対策に適したアプリを紹介します。アプリを使用する目的、またジャンルに分けて紹介するため、自社のストア状況に合ったアプリが何か検討しながら一読ください。

1.配送プロセス・配送料設定を改善できるアプリ

まずは、冒頭の章で紹介したカゴ落ちの原因である「追加費用が高すぎて買えない」「

配達までに時間がかかりすぎていた」という不満の解消を目指せるアプリを紹介します。

配送料カスタム.amp|送料設定が柔軟に行える

配送料カスタム.amp」は、配送地域・発送方法・注文量など様々な条件に応じて配送料金を自由に設定できる国産のShopifyアプリです。配送料の設定において細かなカスタマイズを行いたいストアや、特定の地域や発送方法に対応したいストアにおすすめです。

このアプリの特徴・できること

  • 自社ストアの運営状況に合わせた細かい配送料設定が可能
  • クール便や代引きなど日本特有のニーズに対応できる
  • 都道府県や郵便番号ごとに配送料金の設定(離島への料金設定も含む)
  • クール便や小型郵便対象など商品タグごとの配送料金設定
  • 注文合計金額や注文合計重量ごとの配送料金設定
  • 代引きやカンガルー置き配便の配送料金設定
  • 複数の配送料金設定条件を加味した配送料金シミュレーション
  • 配送料金シミュレーターを使用して、最終的な配送料金を確認

事例

クリーニング業界で使用される洗剤や機会の提供を行っている「株式会社光栄産業」では、一般家庭向けの洗剤販売サービス「DAILY CLEANERS & CO-」において「配送料カスタム.amp」内の機能である「カンガルー置き配便 by LOCCO」を導入しました。置き配を活用し、再配達を減らしトラックからのCO2排出量削減に取り組んでいる事例です。

参照:光栄産業、脱炭素社会に向けて「宅配便の再配達削減」を目指す

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配送日時指定.amp|細かい配送設定や宅外受取などの機能が搭載

配送日時指定.amp」は、日本の主要な配送業者に合わせて配達希望日時の設定ができ、配送業務の負担を軽減させられるアプリです。日本の配送業者に合わせた配送日時指定ができる機能を導入したいストアや、配送スケジュールのカスタマイズを行いたいストアにおすすめです。

このアプリの特徴・できること

  • ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便など配送会社ごとの配送時間帯の設定
  • カート画面・チェックアウト画面で配送日時の設定
  • 最短・最長の配送希望日、締め時間の設定、ストアの休業日や発送手続きができない日などストアの運営スケジュールに合わせた配達日時のカスタマイズ
  • 置き配の設定(ゆうパック対応含む)と注文情報のメタフィールドへの登録
  • 商品タグやカート内商品の条件に基づく配送希望日の制限設定
  • 注文情報をCSV形式でエクスポートし、各運送会社用の伝票出力と追跡番号の読み込み、発送完了メールへ追跡番号の記載が可能
  • 再配達による受け取り遅延を減らせる

事例

国内外で20以上の店舗経営を行っている人気らーめん店「AFURI」では、オンライン販売を行うECサイトにおいて「配送日時指定.amp」を導入しています。「配送日時指定.amp」で配送日時の指定や、配達希望日を受け付けられないケースへの対応を行い、店舗と変わらない味をオンラインでも届けることに成功しています。

参照:配送日時指定.amp導入事例:AFURI株式会社|オンライン販売のオペレーションの効率化を実現

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2.カゴ落ちリマインドメールアプリ

カゴ落ちリマインドメールは、顧客が商品をカートに入れたまま購入を完了しなかった場合に、自動的に購買を促す内容を送れるツールです。これらのアプリは、売上回復の強力な味方となります。

Klaviyo

Klaviyo」は、様々なデータに基づいてデジタルマーケティングを自動化できるアプリです。高度なセグメンテーション機能と自動化ワークフローを活用することで、パーソナライズされたメールマーケティングキャンペーンを効率的に実行できます。

Klaviyoは顧客データを深く分析し、購買履歴、ウェブサイトでの行動、製品の閲覧履歴などを基にしたセグメントを作成できます。これにより、各顧客グループに最適化されたコンテンツを配信することが可能となります。

また、Klaviyoはメール以外にもSMS、プッシュ通知、ソーシャルメディア広告との連携機能も備えており、オムニチャネルマーケティングの実現をサポートします。さらに、A/Bテスト機能を使用することで、最も効果的なメッセージや送信タイミングを科学的に分析し、継続的な改善が可能です。

どのようなストア運営者に向いているか

  • データ分析に基づいた高度なマーケティング戦略を実施したい
  • 顧客のライフサイクル全体をカバーする包括的なメールマーケティングを行いたい
  • メール以外のチャネルも含めた統合的なマーケティングオートメーションを構築したい

【価格】

FREEEMAILSMS
無料インストール$30/月$15/月

Omnisend Email Marketing & SMS

メールマーケティングにおけるメルマガ配信を自動化できるアプリ「Omnisend」。配信に使うワークフローを一度設定してしまえば、あとは余計な手間をかけずに自動でメールを送信してくれます。

顧客の購買履歴やキャンペーン行動履歴などから顧客のセグメントを切って配信できるので、メルマガのパターンを増やしてそれぞれのセグメントで試してみるのもおすすめです。会員登録後の案内メールやリマインドメール、ステップメールなども配信できるようになっているので、ストアで一度でも購入したことのある顧客を逃さない仕組みになっています。

Omnisendも日本語版に対応していませんが、上記の通り顧客セグメントを細かく区切ってメルマガを配信できることが多大な強みとなるため、日本の事業者であっても導入するメリットは大きいといえます。

どのようなストア運営者に向いているか

  • 機能性に優れたアプリを利用したい
  • 無料で多くの件数を送りたい

【価格】

FreeStandardPRO
$0/月$16/月$59/月

主な機能:メール・SMS配信、フロー自動化など

※プランによって異なる

PUSHCODE ‑ Webプッシュ通知サービス

Webプッシュ通知を活用してマーケティングを効率化できるアプリ「PUSHCODE」。ウェブサイトの訪問者に直接メッセージを送信することで、顧客エンゲージメントを高め、売上を向上させることができます。

PUSHCODEを使用すると、カスタマイズ可能な通知を作成し、特定のセグメントやイベントに基づいて配信することが可能です。例えば、新商品の発売告知、限定セールの案内、カゴ落ち防止などに活用できます。

また、PUSHCODEは日本語に完全対応しているため、日本の事業者にとって使いやすいツールとなっています。直感的なインターフェースと詳細な分析機能により、マーケティング戦略の効果を簡単に測定し、最適化することができます。

どのようなストア運営者に向いているか

  • Webプッシュ通知を活用して顧客とのコミュニケーションを強化したい
  • リアルタイムで効果的なマーケティングメッセージを配信したい
  • データ分析に基づいて戦略を最適化したい事業者

【価格】

FREELITESTANDARDPREMIUM
無料$39/月$159/月$429/月

3.チャットサポートアプリ

チャットサポートは、顧客の疑問や不安をリアルタイムで解消し、カゴ落ちを防ぐ強力なツールです。即時的なコミュニケーションによって、購買決定を後押しします。

WD‑Live Chat, Helpdesk,Chatbot

WD‑Live Chat, Helpdesk,Chatbot」は、Shopifyストア向けのカスタマーサポートを強化するアプリです。リアルタイムのライブチャット、ヘルプデスク機能、自動応答チャットボットを組み合わせることで、顧客対応の効率化と満足度向上を実現します。

一度設定すれば、24時間365日稼働する自動応答システムが顧客からの問い合わせに対応します。よくある質問に対しては事前に用意した回答を自動で返信し、複雑な問い合わせはライブチャットやヘルプデスクに振り分けることができます。これにより、オペレーターの負担を軽減しつつ、迅速な顧客対応が可能になります。

顧客の行動履歴やチャット内容を分析し、個々の顧客に合わせたパーソナライズされた対応も可能です。また、チャットボットの会話フローをカスタマイズすることで、商品のおすすめやクロスセルなど、販促活動にも活用できます。日本語対応なのも魅力です。

どのようなストア運営者に向いているか

  • カスタマーサポートの効率化を図りたい
  • 24時間対応の自動化システムを導入したい
  • 顧客満足度の向上を目指している
  • 少ない人員でも迅速な顧客対応を実現したい

【価格】

FREEBASICProAdvance
無料インストール$16.90/月$29.90/月$89.90/月

チャネルトーク|CRM×接客チャット×マーケティング

チャネルトーク|CRM×接客チャット×マーケティング」は、Shopifyストア向けのオールインワンカスタマーコミュニケーションプラットフォームです。ライブチャット、チャットボット、ヘルプセンター、そしてCRMツールを統合し、顧客とのコミュニケーションを効率化し、販売促進をサポートします。

一度設定すれば、AIチャットボットが24時間体制で顧客の問い合わせに自動応答します。よくある質問への回答や、商品情報の提供、注文状況の確認などを自動化できるため、オペレーターの負担を大幅に軽減できます。複雑な問い合わせや詳細な対応が必要な場合は、スムーズに人間のオペレーターに引き継ぐことができます。

顧客の行動履歴やチャットの内容を分析し、個々の顧客に合わせたパーソナライズされたコミュニケーションが可能です。顧客満足度の向上だけでなく、クロスセルやアップセルの機会を増やすことができます。また、モバイルアプリを通じて外出先からでも顧客対応が可能なため、迅速な対応が実現できます。

どのようなストア運営者に向いているか

  • カスタマーサポートの効率化と質の向上を目指している
  • 24時間対応の自動化システムを導入したい
  • 販売促進とカスタマーサポートを統合的に管理したい
  • モバイルでも顧客対応を行いたい
  • 多言語対応のコミュニケーションツールを探している

【価格】

無料プランEarly StageGrowth
無料インストール$36/月$96/月

Reamaze Live Chat Helpdesk CRM

Reamaze Live Chat Helpdesk CRM」は、顧客サポートの強化に重点を置いた総合的なチャットボットアプリケーションです。

一度セットアップすれば、このアプリは複数のチャネルからの顧客とのやり取りを一元管理します。AIを活用したチャットボットが24時間体制で基本的な問い合わせに対応し、複雑な質問や詳細な対応が必要な場合は、スムーズに人間のスタッフに伝達されます。

顧客の購買履歴やコミュニケーション履歴などのデータを統合し、個々の顧客に合わせたパーソナライズされた対応が可能です。また、自動化されたリマインドメールや、セグメント化された顧客グループへのターゲティングなど、顧客エンゲージメント戦略も実施できます。

また日本語インターフェースに対応しており、日本のEC担当者にとって導入しやすいツールとなっています。

どのようなストア運営者に向いているか

  • 複数のコミュニケーションチャネルを一元管理したい
  • AIを活用した効率的な顧客サポートシステムを導入したい
  • カスタマーエクスペリエンスの向上に注力している
  • データ駆動の顧客エンゲージメント戦略を実施したい
  • 国内外の顧客に対して統一されたサポートを提供したい

【価格】

Re:amaze BasicRe:amaze ProRe:amaze PlusEnterprise Custom
$29/月$49/月$69/月$899/月

4.表示速度改善アプリ

ウェブサイトの表示速度は、ユーザー体験とコンバージョン率に直接影響します。速度改善アプリは、カゴ落ち防止の重要な要素となります。

Page Speed Booster

Page Speed Booster」は、Shopifyストアのパフォーマンスと読み込み速度を最適化するためのアプリです。ウェブサイトの速度は顧客体験やSEOに直接影響するため、このツールはストアの成功に重要な役割を果たします。

Page Speed Boosterは、一度設定すれば自動的にストアのパフォーマンスを最適化し続けます。画像の圧縮、JavaScriptとCSSの最小化、キャッシュの活用、遅延読み込み(Lazy Loading)の実装など、様々な技術を駆使してページの読み込み速度を向上させます。

このアプリは特に、大量の商品画像や複雑なレイアウトを持つストアに効果を発揮します。モバイルでのパフォーマンスも大幅に改善されるため、スマートフォンからの購入が多いストアにとっても有益です。

どのようなストア運営者に向いているか

  • ウェブサイトの速度改善を重視している
  • モバイルユーザーからのアクセスが多い
  • SEO順位の向上を目指している
  • 高いコンバージョン率を追求している
  • 技術的な知識がなくても簡単にパフォーマンス最適化を導入したい

【価格】

公式ページ記載なし

5.クーポンアプリ

クーポンアプリは、カゴ落ち対策において非常に効果的なツールです。適切なタイミングで魅力的なオファーを提示することで、コンバージョン率を向上させることができます。ここでは、特に優れた3つのクーポンアプリを紹介します。

Privy

Privy」は、ポップアップやメール、SMSを活用して顧客とのエンゲージメントを高めるマーケティングプラットフォームです。クーポン機能との連携も強力で、以下のような機能を提供します。

特にクーポン機能では、訪問者の情報に基づいて、訪問者にとって最適なタイミングでクーポンを表示するポップアップを作成できます。これにより購買意欲が高まり、購買率の上昇を期待できるでしょう。またSMSと連携しているため、クーポンキャンペーンを顧客に自動配信することも可能です。

どのようなストア担当者に向いているか

  • SMSなど外部ツールも活用していきたい
  • クーポン機能を充実させたい
  • さまざまなプランを試してみたい

費用

Basic Convert PlanConvert PlanStarter PlanGrowth Plan
$12/月$24/月$30/月$45/月

Promolayer

Promolayer」では、ストア運営者は洗練されたポップアップを簡単に作成し、顧客の行動や属性に基づいて表示することができます。一度設定すれば、条件に合致した訪問者に自動的にポップアップが表示されるため、継続的なマーケティング効果が期待できます。

このアプリの特徴的な機能として、詳細なターゲティング設定があります。訪問回数から過去の購買履歴まで、さまざまな情報に基づいて、最適なタイミングでポップアップを表示することが可能です。また、A/Bテスト機能を使用することで、最も効果的なデザインや文言を見つけ出すことができます。

どのようなストア運営者に向いているか

  • コンバージョン率の向上を重視している
  • メールマーケティングリストを効果的に拡大したい
  • セグメント別のターゲットマーケティングを展開したい
  • ユーザー体験を損なわずにプロモーションを行いたい
  • データに基づいたマーケティング戦略の最適化を行いたい

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無料$25/月$70/月$150/月

ReConvert Upsell & Cross Sell

ReConvert Upsell & Cross Sell」の主な特徴は、注文完了後の流れを最大限に活用することです。注文確認ページ(サンクスページ)をカスタマイズし、関連商品のアップセルやクロスセルを効果的に提案することができます。一度設定すれば、顧客の購買行動に基づいて自動的に最適な提案が表示されるため、継続的な追加売上が期待できます。

このアプリの強みは、ワンクリックでの追加購入機能です。顧客は既に入力した支払い情報を使って、簡単に追加商品を購入することができます。これにより、購入のハードルを大幅に下げ、衝動買いを促進することができます。

どのようなストア運営者に向いているか

  • 平均注文額を増やしたい
  • リピート購入率を向上させたい
  • 注文後のカスタマージャーニーを最適化したい
  • データドリブンな販売戦略を展開したい

【価格】

アップセルベーシックアップセル プレミアムアップセル プレミアムプロアップセル エンタープライズ
無料$4.99/月$7.99/月$19.99/月

まとめ|カゴ落ちを回避してさらなる売上改善を実現しよう

Shopifyストアでのカゴ落ち対策は、Shopifyストア事業の成功に不可欠な要素です。これまでの章で紹介した戦略を適切に実施することで、カゴ落ち率を大幅に削減し、売上の向上につなげることができます。

カゴ落ち対策を通じて、単に売上を向上させるだけでなく、顧客との長期的な信頼関係を構築することが重要です。お客様に最高のショッピング体験を提供し続けることで、リピート購入や口コミによる新規顧客獲得にもつながります。

今すぐ行動を起こし、自社ストアを次のレベルへと引き上げましょう。カゴ落ち率の改善は、EC成功への近道です。一歩ずつ着実に改善を重ねていけば、必ず結果はついてきます。

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